女性リーダーが黒を着る理由

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授賞式で女優らが黒を着た理由

もちろん、多くの女性は服が大好きであり、私も例外ではない。仕事で黒を着ない時、フクシアや赤、ティールといった色も身に着ける。お気に入りのデニムのミニスカートもある。色や華やかさへの反感を持っているわけではない。

私が知る大抵の女性リーダーも同様だ。また、黒いスーツに派手なジャケットを組み合わせるなど、とても大胆な色使いをする年上の女性も知っている。鮮やかな色を敬遠しているわけではない。ただ究極のところ、男性同僚のために職場を華やかに彩るというのは私たちの仕事ではない。それは壁の絵がすることだ。

だからこそ私は、今年のゴールデン・グローブ賞受賞式で、芸能界などでのセクハラに抗議するため黒いドレスをまとった女優たちを称賛する。黒は単に嘆きや喪の色ではなく、真剣さ、自尊心、そしてこの場合、連帯を表す色だ。

黒いドレスを着ることで、こうした女優たち(と男優たち)は互いとの連帯を示すだけでなく、芸能界ほど華やかではない職場で偏見や差別、嫌がらせから身を守るには黒が一番の方法だと考える女性たちとの連帯も示した。

私たちが黒を着るには、立派な理由があるのだ。

編集=遠藤宗生

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