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3.類似性や関連性を見つける

あなたが今抱えているテーマ、課題を思い浮かべてみよう。それを色に例えるなら、何色だろう? なぜその色に見える? 人や動物だったらどうだろう? 音楽だったら?

物事を何かに例えて考えてみると、その新たな性質を発見し、理解を深め、フレッシュな視点を得ることができる。

また、課題の特質を細分化して、別の何かとの関連性をみつける方法もある。例えば、スキンケアがテーマなら、「長期的な投資」の対象という点に着目し、フィナンシャルアドバイザーにインタビューしてみる。本来「長期的」に取り組むべきものを、いかに「短期的」で、身近に感じられ、始めやすいものにみせる工夫をしているか、ヒントを得られるかもしれない。

4. 新しいことにチャレンジする

好奇心を持って、オフィスの外に出よう。ちょっとした新たな経験の積み重ねを、大切にメモしておこう。新しい店やレストラン、サロン、美術館を訪れてみよう。新たなコンセプトのスポーツジムを体験したり、体験型の謎解きツアーなどに参加してみよう。

自分が驚くような、自分では決して選ばないようなものを選んでみるとよい。あなたが男性なら、パートナーに頼んでメイクをしてみる、1日着るものを子どもにコーディネートしてもらう、なども面白い。

そして、振り返る。

なぜその体験が面白かったのか? 一番新鮮だった瞬間は? ほかと違ったユニークな点は? 以前の体験の要素と組み合わせることで、この体験をより面白くすることはできるだろうか?

これら4つのことを念頭におきながら、インスピレーションを求め探索することで、私たちはいつも通りのものの見方から離れ、意識を新たな方向に向けることができる。大切なのは、クリエイティブなアウトプットは、こうしたインスピレーションと、それに対する私たち自身の「解釈」があって初めて生み出されるということだ。

新たなインスピレーションは、予期せぬアウトプットを生む新たな解釈を呼び覚ます。解釈に磨きをかけられるよう、インスピレーションを利用しよう。

学びに効くマインドセット

最後に、私は個人的な信条として、「すべての人が、その人の人生経験における達人である」と考えている。あるIDEOのデザインリサーチャーは、「いつもインタビューの相手に恋をするような気持ちで臨んでいる」と話していたが、それは本質をついていると思った。90分のインタビューの中で、私たちはある人生の達人から学ぶという、特別なギフトをもらっている。

私は、自分がその人の弟子になった気持ちで、いかにその人から得る学びを自分の人生に取り入れられるか、という視点を持って話を聞くようにしている。我々は、どんな人からも(たとえ相手が敵であっても)、新たなことを学ぶことができる。

このマインドセットが、仕事でも、個人的にも、あらゆるリサーチを意義深く、驚きに満ちたものにしてくれるからだ。

文=アメリア・ジュール(IDEO Tokyo デザインリサーチ・リード)

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