米国の職業別給与ランキング2018 トップ10とワースト10

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プロのアスリートや企業役員が得る億単位の収入は最も目を引くかもしれないが、米国で最も大きな給与を得ている職業は、依然として医師のままだ。

フォーブスは、米労働統計局(BLS)の職業別雇用・推定賃金に関するデータを基に、給与が最も高い職業と低い職業を調べた。データは2017年5月時点のもので、全分野を対象としているが、通常は通年雇用でない職業やフルタイムでない職業(俳優やダンサーなど)は年間給与の平均を計算できないため除外した。

米国の職業別給与トップ10(金額は平均年収、人数は米国内の従事者数)

1位 麻酔専門医 26万5990ドル(約2940万円)/3万590人
2位 外科医 25万1890ドル(約2790万円)/3万8600人
3位 口腔顎顔面外科医 24万2740ドル(約2690万円)/4800人
4位 産婦人科医 23万5240ドル(約2600万円)/1万8880人
5位 歯科矯正医 22万9380ドル(約2540万円)/5080人
6位 精神科医 21万6090ドル(約2390万円)/2万5250人
7位 内科医・外科医(その他すべて) 21万1390ドル(約2340万円)/35万5460人
8位 家庭・一般開業医 20万8560ドル(約2310万円)/12万6440人
9位 歯科医(その他専門) 19万9980ドル(約2210万円)/4590人
10位 内科医(一般) 19万8370ドル(約2190万円)/4万2280人

首位は昨年に引き続き、麻酔専門医だった。全米に3万590人いる麻酔専門医の平均年収は26万5990ドル(約2940万円)。米国麻酔学会(ASA)によると、この職業に就くには計8年間かけて学士号と医学博士号を取得した後、麻酔専門レジデント(研修医)としての4年間の実習を終える必要があり、中にはさらに1年間勉強を重ねる学生もいる。教育課程を修了すれば、高度な技術を有する医師として、医療処置の前後と最中に患者の安全を確保する仕事に就く。

2位以下も、6位の精神科医や10位に内科医など、すべて医師が占めた。歯科からは3位の口腔顎顔面外科医と5位の歯科矯正医、9位の歯科医(その他専門)の3職種が入った。なお、11位は企業の最高責任者で、年間平均給与は19万6050ドル(約2170万円)と、僅差でトップ10入りを逃した。
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編集=遠藤宗生

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