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「ミュージシャンのためのエアビーアンドビー」として存在感を高めているのが、イギリスのスタートアップ「アンコール(Encore)」だ。同社は結婚式やコンサートなどのイベントと、音楽家たちを結びつける役割を担っている。

自身もミュージシャンであるCEOで共同創業者のJames McAulayは、ケンブリッジ大学でコンピュータサイエンスを学んだ後、アンコールを設立した。「自分には数百人以上の音楽家の友人たちがいた。このネットワークを活かして起業しようと思った」とMcAulayは話す。

彼は大学2年生の時、スタートアップアクセラレーターの「Entrepreneur First」に出会い、事業の立ち上げを本格化させた。それと同時に、ケンブリッジ大学の同級生のJames Kingに出会った。その後、KingがアンコールのCTOを務め、McAulayがCEOとして資金調達や成長プランを描く役割を担うことになった。

しかし、2014年7月にベータ版の運用を開始してすぐ生活は困窮したという。McAulayは週末になるとプログラミング講座の講師としてアルバイト代を稼ぎ、家のベッドルームをエアビーアンドビーに貸し出して生活費の足しにした。

最初の課題となったのが、資金調達だった。McAulayは当時を振り返ってこう話す。「その頃の自分はベンチャーキャピタルがどういう役割を果たすのかさえ知らなかった。数カ月の間、何度も投資家にピッチを行ない、やっとの思いで1回目の資金調達にこぎ着けた」

アンコールがこれまで調達した資金は100万英ポンド(約1.5億円)を超える程度だという。しかし、出資元には「ディープマインド」や「オキュラス」「Magic Pony」などの注目企業を支援したロンドンやケンブリッジの投資家が名を連ねている。

ミュージシャンのマッチングが成立した場合、アンコールはコミッション料を徴収する。また、音楽家らのプロモーションを支援し、イベントのオーガナイズのサポートも行なっている。

「プラットフォームへの登録料は無料で、支払いが発生した場合のみコミッションをとるビジネスモデルをとっている。音楽家たちの助けになるサービスにするというのが、創業当初からの目標だ」とMcAulayは話す。

編集=上田裕資

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