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I write about the junction between being human and the workplace.

baranq / shutterstock

米人材コンサルティング企業ロバート・ハーフが委託した調査によると、世界中の求職者の3分の1以上が、面接開始後5分以内かその前の段階で、仕事を受けるかどうかを決めている。

4大陸11カ国にわたる9000人を対象とした同調査では、半分近くの回答者が、応募した職務を受けるかどうかを1次面接後すぐに決めていたことが分かった。さらに、回答者の20%が、最初にコミュニケーションを取った段階で該当する仕事に興味があるかどうかが分かると答え、17%は面接が始まってから5分以内に次に進むかどうかを決めていることが多いと答えた。第一印象の重要性を強調する結果だ。

一方で、2次面接以降が終了するまで決断を保留する人は10%にも満たなかったほか、契約交渉の段階に至ってから決断を下す人は7%しかいなかった。

ロバート・ハーフの英国担当マネジングディレクター、マット・ウェストンは、優秀な候補者は複数の内定を受けており、モチベーションになるのは報酬だけではないと語った。「企業は自社の仕事や企業文化、福利厚生、従業員がキャリアを積むのに適した環境を候補者に売り込む必要がある」(ウェストン)

候補者が内定を承諾したとしても、最初の1カ月の間に仕事を辞めることを考えると答えた人は91%、試用期間中に辞めようか思案すると答えた人は93%に上った。

最初の月に退職を考える理由には、マネジメントの甘さや、今まで説明されていた職務内容と現実のずれが挙げられる。回答者の3分の1以上は、企業文化と合わないこと、適切な入社研修がないこと(36%)、より魅力的な内定をもらったこと(23%)を理由に退職を考えると答えた。

英国人材開発協会(CIPD)の会員ディレクター、デービッド・デソーザは、企業が仕事を誇張し過ぎないことが重要だと考えている。

「企業が優秀な人材を集めたいと考えるのは理解できるが、職場環境や入社プロセスについて過大な約束をすることで人を集めてしまうと、新入社員は幻滅し、不信感を抱いてしまいやすい」(デソーザ)

企業は注意深く人材を選び、熱心に採用する必要があるとウェストンは考えている。

「採用責任者は面接中や採用後、企業や職務の現状と今後について候補者と議論する機会を持ち、詳細な情報を与える必要がある。採用・入社プロセスの早い段階で候補者と寄り添えば、求職者は最後まで進むことを望みやすい」(ウェストン)

採用をもって自分の仕事は終わりだと考える採用責任者は、入社研修をおろそかにしてしまう傾向がある、とウェストン。「しかし、採用は仕事の半分でしかない。残りの半分は入社後の30日間だ。新入社員をチームの中にうまく溶け込ませることができなければ、失ったも同然だ」

新入社員が1カ月以内に退職を考える理由には、マネジメントの甘さが挙げられている。デソーザは、企業はマネジメントの役割を今よりはるかに真剣に考える必要があるとする。「(マネジメントの甘さは)従業員が退職する主原因だ。マネジメントスキルには、十分な投資がされていない」

ウェストンは、企業は自社の魅力や採用・人材引き止め方法をホリスティック(全体的)にとらえるべきだと考えている。

「採用プロセスが長引くと、候補者の気が変わる可能性が高くなり、企業側には時間とコストがかかる。最高の人材を獲得しようと真剣に考える企業は、最初の接触から入社以降まで、全ての段階で効率的・魅力的な体験を提供できるよう取り組む必要がある」

翻訳・編集=出田静

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