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AI通信「こんなとこにも人工知能」

       

metamorworks / Shutterstock.com

人工知能とブロックチェーンを組み合わせたサービス構想が次々と発表されているなか、中国では、家庭用AIスピーカーというハードウェアまで組み合わせたサービスが提供開始されている。

中国・チーターモバイルは先頃、「AI BlockChainプロジェクト」を通じて開発した家庭用スピーカー「小豹AI音箱」を販売開始した。ブロックチェーン技術とAIを組み合わせたスピーカーは世界初。価格は699元(約1万2000円)となっている。

小豹AI音箱は、アマゾン・エコーやグーグル・ホームと同じく、ユーザーにパーソナライズしたAIサービスを提供する。一方、ユーザーがサービスを受けるだけでなく、小豹AI音箱の“進化”に参加できるという特徴がある。またその寄与度によって、報酬を得ることができるというコンセプトだ。

例えばユーザーが、小豹AI音箱から発せられる音声広告を聞く、もしくは提供されるAIサービスにデータを追加するなどアクションをとると、一定の「AIポイント」を獲得することができる。小豹AI音箱の進化を促すアクションはさまざまなだが、AIサービスの進化に寄与する度合いが高ければ高いほど、多くの報酬が得られる。

そうして得たAIポイントはデジタル資産になる。現状、ユーザーはポイントを使って、チーターモバイルと提携したコンテンツサービスなどを受けられるという仕組みだ。

小豹AI音箱の性能がどの程度のものなのか、また、どのようなブロックチェーン技術が採用されているか、具体的な内容は明かされていないが、アイデアとしては非常に面白い。AIスピーカーの性能はデータ量に比例するとされているが、仮に小豹AI音箱に話かければ話しかけるほど、もしくはデータを入れれれば入れるほどポイントをもらえるとなれば、ユーザーも一定のモチベーションを維持することができるはずだ。

さらにAIポイントがトークン化され、将来的に取引所に上場するなど法定通貨との互換性がでてくればどうか。もしかしたら、AIスピーカーと話すことを仕事にしたり、なかには「億り人」になる強者だって現れるかもしれない。

既存のAIスピーカーは、いわゆる「盗聴の可能性」などがたびたび導入の障壁となってきたが、インセンティブをもらえるのであれば、ユーザーの拒否感もある程度緩和できるかもしれない。

それらはあくまで仮定の話であるものの、小豹AI音箱のような「ユーザーと相互関係を築くことでスマートになっていく」というコンセプトは、これまでのAIスピーカー製品とは全く別の意味で話題になっていきそうである。

文=河 鐘基

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