ロンドンに代わって、スタートアップのハブとして地位を高めているのがフランスのパリだ。会計事務所「アーンスト・アンド・ヤング」が先日発表したレポートで、パリはロンドンを抑えて「海外の投資家にとって魅力的な都市」の1位に選ばれた。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は3月29日、AI(人工知能)分野のテクノロジー開発支援に向け15億ドル(約1600億円)を支出すると宣言した。その1カ月後に英国政府は、AI関連で政府機関と民間企業のパートナーシップを促進し、10億英ポンドを超える経済効果を生み出すとアナウンスした。
AIなどの先端テクノロジー分野で、イギリスとフランスの2国が覇権を争っている状態だ。先日はロンドン本拠のAI企業「Eigen Technologies」が、1300万英ポンド(約20億円)の資金調達を実施したが、同社が今後、収益化を果たせるかにも注目が集まっている。