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Smile Fight / Shutterstock.com

6月11日、世界最大の電気自動車(EV)向けバッテリーメーカーである、中国の「CATL(寧徳時代新能源科技)」が深セン証券取引所に上場を果たした。株価は値幅制限上限の44%の上昇をとげ、当日の終値は36.2人民元をつけた。

これにより中国のビリオネアである同社会長と、副会長らはそれぞれの資産を大幅に増加させた。CATL会長のRobin Zeng(50)と副会長のHuang Shilin(51)らは、同社株の26%と12%を保有している。

CATL会長のZengは福建省寧徳市の出身で、政府運営の造船所に勤務した後、地元の寧徳市で同社を創業し、現在も本拠を置いている。Zengは中国科学院で物理学の博士号を取得している。副会長のHuangは安徽省の合肥工業大学で学んだ。

IPO後の2名の資産額をフォーブスは、32億ドル(約3530億円)と15億ドル(約1650億円)と算定している。Zengと Huangらの資産額は、今年3月公開のフォーブスの「世界の富豪ランキング」では、それぞれ19億ドル(世界1284位)と11億ドル(同1999位)とされていた。

CATLは2011年に創業され、中国のEVメーカーやBMW、フォルクスワーゲン向けのバッテリーを製造している。同社は今回のIPOにあたり25元の新規株を2億1700万株発行し、約8億5200万ドル(約950億円)を調達した。調達資金によりCATLは、バッテリー製造能力を増強しR&D費用を増額するという。

CATLの2017年の売上は31億ドル、純利益は6億600万ドルで、それぞれ前年比34%と36%の伸びだった。同社の競合としてはウォーレン・バフェットの「バークシャー・ハサウェイ」が出資する、深セン本拠の企業「BYD」があげられる。

BYDを率いるWang Chuanfu(52)もまた、中国のビリオネアとして知られ、今年の「世界富豪ランキング」では372位で資産額は52億ドルとされた。


編集=上田裕資

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