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Swell創業者のデイビッド・ファンガー

米国ではミレニアル世代の約38%がサステナブル投資に興味があると言われている。注目の市場の中で目覚ましい運用成績を上げるのがデイビッド・ファンガーの「Swell」社だ。


ロサンゼルス地区の下水4560万ガロンを一日に処理可能な「ドナルド・C・ティルマン下水再利用プラント」。泡立つ汚水を眼前にヘルメットをかぶり、説明に熱心に耳を傾けているのが、投資会社「Swell」の創業者兼CEOデイビッド・ファンガーだ。

このプラントで試験運用されているザイレム(Xylem)社製の新技術はオゾンで下水を処理するもので、浄化処理水供給の年間コストをおよそ40%削減できる見込みがあるのだという。

Swell社が投資家に提案しているのが、こういったグリーン企業の株式だ。社会問題や環境問題の解決に貢献しながら収益を上げようとする「インパクト・インベストメント」への注目が高まるなか、クリーンウォーターなどのテーマごとにポートフォリオを取り揃え、過去6カ月にS&P500指数を満たす運用成績を上げている。

同社の規模はまだ小さく、2000人前後の顧客の資産を運用するに留まっているが、スタッフが若く(平均年齢36歳)、手数料の安さ(0.75%と、一部の同業他社の半分程度)と、最低購入金額の低さ(50ドル)を魅力に成長を続けている。

ファンガーがSwellの設立を決意したのは、生命保険大手のパシフィックライフに勤務していた2012年に、従業員の士気が著しく低下した企業を訪問したのがきっかけだった。なぜ従業員たちの表情がここまで暗いのかと考えるうちに、企業の収益力がいかに高かろうと、社会貢献による充足感がそれに伴わなければ働きがいにはつながらないのだと思い至り、社会的責任を重んじる企業を投資で支援するプラットフォームをみずから立ち上げることにしたのだ。

パシフィックライフから1100万ドルの資金援助を得て、ファンガーはSwellを登録投資顧問会社として設立し、新しいウェブサイトとそのモバイル版を構築して、投資家がそこで直接売り買いができるようにするとともに、アナリストたちによるポートフォリオの紹介も載せた。新バージョンは2017年5月に始動し、投資家基盤も急速に伸び続けている。

「儲けを犠牲にしたくないという投資家の気持ちも理解している」とファンガーは語る。


デイビッド・ファンガー◎人事コンサルティング、生命保険業界を経て2016年にSwellを創業。自身が1型糖尿病患者で、同疾病の治療への寄付をしている株式公開企業を探したのがきっかけで、環境保護と社会貢献に特化した投資商品を扱う。

文=ザック・オマリー・グリーンバーグ 写真=イーサン・パインズ 翻訳=待兼音二郎

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