沖縄と北海道 格付けの老舗が選ぶ2018年のおすすめホテル

百名伽藍

権威ある5つ星の格付けシステムを世界で初めて導入し、1958年の創設以来、旅行業界でホテル、レストラン、スパの最も総合的な格付けとレビューを提供してきたフォーブス・トラベルガイド。2018年は世界53カ国144の地域で1609件の施設が受賞。今回はその中から「RECOMMENDED 2018」の賞を受けた2つの日本のホテルを紹介する。


百名伽藍 〜大人限定で楽しむ沖縄の海

那覇空港からサトウキビ畑を眺めながら車で30分ほど南へ走らせると、そこには青く輝く太平洋が広がり、美しいビーチの風景に溶け込むように、伝統的な石灰岩の白い壁に珊瑚色の赤い屋根の百名伽藍がある。2012年にオープンした、小さな独立系のラグジュアリーリゾートだ。

わずか13室のエグゼクティブ・ルームと、2室のスイートを備え、全室から南国の海が眺められる。13歳未満の子供は宿泊することができない大人専用のリゾートで、沖縄の海を静かに、独占的に楽しみたいカップルや新婚旅行客を迎えている。
 
建物は自然と溶け込むように設計され、風通しのよい中庭、外に開かれた廊下、大きな窓、施設の至る所で自然がもたらす静寂を感じさせてくれる。周囲には眺望を妨げる家や建物はなく、日没を迎えると、ゲストルームのテラスからは静かな海に浮かぶ月の輝きを眺めることができ、それはただただ息を呑む光景だ。

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FTG調査員のポイント
1. 伝統の琉球畳を使用したスイートルーム「白隠の間」。青く輝く海だけが見えるプライベートテラス。
2. ダイニングでは朝、昼、夜ともに日本料理に沖縄の素材と伝統を加えた料理が味わえる。
3. 最上階には「方丈庵」と名付けられた貸し切りの小部屋があり、海に面した露天風呂が設けられている。



水墨スキー愛好家のための隠れ家的アパート〜

良質の雪と多様なコースで世界のスキー愛好家を魅了するニセコ。中でも「水墨」は、富裕層客の心をつかむことのできる施設だ。

ニセコの中でも最も大きな街、ヒラフの目抜き通りに位置し、日本伝統の「水墨」を冠したその名からも想像できる通り、10部屋の広々としたスペースのロフトは、墨の濃淡で表現した落ち着いたデザインで統一され、充実したアメニティが揃っている。

各ロフトには少なくとも2つの寝室があり、4~10名が宿泊できる。床から天井までの全面窓と、屋外テラスを備えた広々としたシックなリビングスペースは、ヒラフの街と、北海道の富士山と称される美しい羊蹄山を一望できる。

個別のゲストに対応するコンシェルジュ・サービスも充実しており、スタッフは到着前から出発はもちろん、スキーなど各種アクティビティまで、すべての手配をアレンジしてくれ、快適な滞在を保証してくれる。



FTG調査員のポイント
1. リフトまで歩いて数分、すぐにスキーを楽しめる抜群の立地。
2. 通りの真向かいに新しくできたhiraful88ビル周辺にはレストラン、ショップがある。
3. コンシェルジュ・サービスがアクティビティを含む個別のリクエストに対応してくれる。

構成=岩坪文子、青山鼓 写真=安藤毅

この記事は 「Forbes JAPAN 「地域経済圏」の救世主」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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