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自分の役割を考える

こうした状況を身近に感じていながらも、自分は何の役にも立てないと感じているならば、それはあなただけではない。それに慣れてしまわないこと。毎日絶え間なく情報過多にさらされている現代では、次の話題へとすぐ移ることは簡単だが、すべきことはまだある。

まずは、自殺や精神疾患に関する自分の態度を考えてみよう。社会科学・心理学の教授である私は、うつ病と不安症に関する自分の認識と実情の間にある差を知って驚く学生をよく目にする。意図せぬ行動や無意識の思い込みが、他者の苦しみを矮小(わいしょう)化する風潮を生んでしまうことに気づく学生も多い。私たちは自分の偏見に立ち向かうことで、変化を起こせる。

あなたは、感情面での危機に陥った人に対し、どう反応するだろうか。理解しようと話を聞き、相手の立場になって考えているだろうか? それとも、相手の状況に対する自分の考えが邪魔して、支援できていないのではないか──?

私が自殺予防ホットラインで相談員をしていたとき、電話をかけてきた人はほぼ全員が、自分の話を聞いてもらえない、自分は誤解されていると感じていた。多くの人は、自分は周囲にとって負担であり、迷惑な存在だと感じていた。

協力すれば解決できる

誰一人として、孤独を感じるべき人はいない。私たちは団結し、この闇に立ち向かわなければならない。共感する文化を醸成すれば、この流れを変えられる。共感と愛を示す上で、相手の置かれた状況を詳細に理解する必要はない。必要なことは次の6つだ。

1. 事実を知る

どんなに知識があると思っていても、新たに学べることは常にある。記事を読んだり精神病に関するウェブサイトを確認したり、新たな研究や現在実施中の取り組みを確認したりすること。一人一人の協力が必要だ。

2. 危険な兆候について知る

自分の周りに、最近引きこもっている友人や、いつも不安そうなきょうだいがいるかもしれない。ただの気まぐれや不機嫌だと一蹴せず、精神疾患の兆候について知ろう。相手は自分の行動を自覚さえしていないかもしれない。知識をつけ、それを共有することで、誰かの命が救えるかもしれない。

3. 能動的に聞く(アクティブリスニング)

悩んでいる人から、自分はつぶれてしまいそうだ、憂鬱(ゆううつ)だと言われたり、自殺をほのめかされたりしたら、その言葉を真に受けること。携帯電話をいじるのをやめ、相手の目を見て、関心を持っていることを示す。相手の話を遮ることなく、うなずき、安心させること。自分がしてほしいことを相手にもしよう。

編集=遠藤宗生

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