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「踊る広報」の副業論

rubikphoto / Shutterstock.com

私はいま週3日は会社に勤務、週4日はダンスという二足のわらじを履いた生活を送っている。週3日勤務を初めて1年が経った頃から、ちょっと面白い感覚を得た。仕事の1つはオフィスワーク、もう1つは身体表現のダンスと全く異質な2つ。しかし私の中で、その2つの仕事がどんどん距離を縮めはじめ、ゆったりと渦をまくように1つになっていった。仕事の学びをダンスに活かし、ダンスの学びを仕事に活かす。仕事・ダンスをどちらも本気でやることで、だんだんと相乗効果が生まれだしたのだ。

相乗効果の渦をつくるためには

では、相乗効果を出すためにはどうしたらいいのか。フルタイムで働きながら空き時間や休日に副業を行う同期の話を聞くと、違うコミュニティに属することで新たな気付きを得たり、スキルの幅が多少広がり本職に活かすことができたりと一定の効果を得ることができるようだ。

もし、副業で相乗効果の渦を生み出したいと思うのならば、違う仕事や職種(一見接点がないような異なる方が相乗効果が高い)を選択するのもいいかもしれない。ただ、どんな職業を選択しても、 本業・副業どちらも本気で取り組むこと、つまりシンプルに“両方で成果を出す”ことが大切である。

私にとっての成果とは、普段から密に関わっていない人でも一目でわかる「わかりやすい成果』のこと。いま私が所属している会社は幸い働き方に理解がある会社だが、それでも週5日通常勤務がスタンダードな環境で、「週3日でも良い」と自分の存在意義を周りの仲間に理解してもらうために、敢えてフルタイム時の目標値と変えずに週3日勤務をチャレンジした。(週3日でどうやって成果を出しているかについては前回の記事をご覧ください)

それと同時に、ダンスでも同じく成果を残す必要があった。ダンスは仕事と違って、成果が見えないと周りからただの趣味と見なされがちである。実際に「“趣味”のダンスはどう~?」と最初のころは言われ、当人たちの悪意のない一言が私を奮わせた。ダンスを趣味と言わせてしまったのが、ダンスだけで生きている仲間たちに申し訳なくて、自分の本気を他者へ伝えるためには、この業界を知らなくてもわかる「わかりやすい成果」が必要だと強く思った。

そのため私は、最初の1年間はソロ活動を始め、数少ないコンテンポラリーダンスのコンテストなどに出場できる範囲で参加した。私個人の成果を示すことが、何よりも早いとおもったからだ。結果、失敗や反省も多々あったけれど、実際に賞を手にしたこともあった。中でも特に注力したのは、私が大学2年時に同大学の先輩が立ち上げた「TABATHA(タバサ)」という女性4人のチーム活動。私は2011年から初期メンバーとして加わっている。


所属するダンスチーム「TABATHA」

ちなみに就職を選択したのはメンバー内で唯一私だけだが、私がチームに所属し続けることができるのは主宰の考えがあってこそ。「ダンス以外にも熱中しているものがある人とクリエーションしたい。ダンス以外があることでダンスにも力がグッと加わるし、何より責任感が生じると思う」という考えだからこそ、続けることができている。

週3日勤務が始まった2015年からTABATHAで本格的に活動を始められた後、作品たちがありがたいことに徐々に評価されていき、去年は地方や海外の公演にも呼ばれたり、PVにも出ていたり、ダンスのことを知らない人でもわかりやすい成果を示すことができ始めている。

文=柴田菜々子

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