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━━バンドルカードはアプリ上だけでなく、実際にカードを発行して使うこともできます。こちらの利用者は多いのでしょうか?

想定より比率は高いです。一度でもネット決済したことがある人は、リアルカードを発行する確率が高いですね。

バンドルカードの最大の強みはアプリを中心とした手軽な操作性です。例えば、クレジットカードの場合は管理会社に電話しなければ利用を止めることはできませんが、バンドルカードは全ての操作をアプリ上で完結させています。これからはさらに改善を加え、アプリを開く手間すらも感じさせない。そんな操作性を目指していきたいです。

また、支払い後30秒程度で履歴に反映されるリアルタイム明細も好評で、クレジットカードをつくることができる30代以上の利用者も一定数います。将来的には、これも通知欄で確認できるようになったらいいですね。

━━「ポチッと」は便利な反面、不正の温床にならないのでしょうか。商品購入後2カ月までの後払いを認めたZOZOTOWNの「ツケ払い」サービスは滞納者が続出しているそうです。

もちろん不正の懸念はあります。現状、入金の上限は2万円にしており、保証会社もつけています。ただ、若者が中心のサービスだからといって踏み倒す人が多いかと言えば、決してそんなことはありません。

もちろん、一時的にお金がなくて支払いが遅れることはありますが、ほとんどの人はどこかのタイミングできちんと支払ってくれます。



本当に支払う気がない人は年代によらず一定数存在します。

リスクがないと言ったら嘘になりますが、きちんと返済してくれる人の利便性を優先すべきだと判断しました。

━━子どもがバンドルカードを利用しすぎたせいで、親からクレームが入るというケースはありませんか?

ほとんどありません。子どもが無断で発行したカードを止めて欲しいという連絡が入ることはありますが、これも月に1件程度。むしろ、子どもが注文したカードがなかなか届かないことについて親からクレームが来ることもありますね。

いまの10代は何にお金を使っている?

━━バンドルカードのメイン利用者である10代(Z世代)の消費動向についての報告も出していますね。若者の消費には、どのような特徴があるのでしょうか。

EC比率が多く、中でも割安なサービスを好んで使う傾向にあります。同じ化粧品でもロフトではなく安さが売りの「Qoo10ショッピング」で購入しますし、メルカリなどの中古売買サービスの利用も積極的に利用します。

また、他の世代に比べてコンビニの利用が多いのも特徴的です。品目別ですと、男子はPSN(プレイステーションネットワーク)やApp Storeなどのゲーム関連、女子はコスメが目立ちます。

━━お小遣いが限られているので、なるべく節約したい、と。

そういうことだと思います。利用単価が高い品目で特徴的なのは、海外旅行やライブチケット、コーヒーショップ、アニメやゲームに関するグッズなどです。

インスタグラムで映えるものや友人との盛り上がりのツールになるものが多いことから、白書ではこうした傾向をまとめて「コミュニケーション消費」と呼んでいます。特に学生は1日のほとんどを「学校」という限定的な世間で過ごすことになるので、そこでのつながりに関する消費が増えているのでしょう。

我々の世代では想像もできなかった利用法としては、YouTuberなどの応援のための投げ銭、いわゆる「送金文化」があります。このためにアカウントを作る人も結構いるようですね。バンドルカードのPRでもYouTuberの宣伝効果はかなり高かったです。送金文化が大衆化していけば、学校の友達への投げ銭も一般的になるかもしれません。

文=野口直希 写真=若原瑞晶

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