このところのアマゾンの株価上昇により、ベゾスはわずか1週間の間で33億ドル(約3600億円)もの資産を増やした。背景には6月7日、同社が英サッカー・プレミアリーグのライブ配信権を獲得し、2019年からのアマゾンプライムでのオンエアを発表したことや、傘下の「ホールフーズ」のプライム会員向けのディスカウントの拡大を宣言したことがあげられる。
アナリストらはアマゾン株の見通しに関する強気のレポートを発表し、アマゾンの時価総額は米国において、アップルに次いで2位に達した。
ベゾスはアマゾンの発行株式の16%を保有しており、彼の資産の95%をアマゾン株が占めている。6月4日月曜日から8日金曜日までのアマゾンの株価の上昇率は、約2%だったが、ベゾスはこれにより数十億ドルもの資産を増やした。
フォーブスが年に1度発表する「世界の富豪ランキング」で今年3月、ベゾスはビル・ゲイツを破って1位に立ち、初めての首位の栄冠を手に入れた。アマゾンの株価は年初以来、42%の上昇となっている。
ベゾスがシアトルの自宅ガレージで、書籍のEコマース事業を立ち上げた1994年に、世界トップの長者はビル・ゲイツだった。1997年にベゾスはアマゾンを1株18ドルで上場させた。その翌年に彼は、米国の長者リスト「フォーブス400」に初登場を果たした。
ベゾスと並び、先週大きく資産額を増やしたのがナイキの創業者のフィル・ナイトだ。6月9日に開催の男子プロバスケットボール「NBAファイナル」では、ゴールデンステイト・ウォリアーズが2年連続優勝を決め、ナイキの株価は約3%上昇。ナイトの資産額は329億ドル(約3.6兆円)に達した。