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コスロシャヒは、ウーバーの2019年までの上場を目指すと語っている。同社は配車事業ではいまだに損失を出しているが、フィラデルフィアやマイアミ、ルイジアナなどの多くの市場で3月、乗車料金を10%値上げしたことは、投資家に好意的に受け止められるだろう。

ウーバーが大人になりつつあるもう一つの兆しは、既存のサービスを基盤として新しい商品を作出していることだ。料理配達サービス「UberEATS(ウーバーイーツ)」は30億ドル(約3300億円)規模の事業となる可能性があるとも言われ、同社によると展開する200都市中、既に40都市で利益を上げている。

また、ロサンゼルスなどでは、同じ2つの地点を行き来する際に固定運賃を保証する28日間の定期券「ルートパス(Route Pass)」も提供されている。こうしたプログラムにより、地下鉄やバス、電車の利用者数が加速的に減少するかもしれない。だが、それが「破壊」というものだ。

コスロシャヒはこれまで、同社の印象を上げるべく、首都ワシントン市長などの自治体政府関係者とパートナーを組み、乗り捨て型自転車シェア企業の買収や自動車シェアサービスの立ち上げ、ウーバーアプリでの移動計画・支払いの統合などの動きを宣伝してきた。

ウーバーが生まれ変わったことを大衆に理解させる取り組みとして重要だったのは、広報活動だ。同社は動画や広告、ウェブサイトなどで、自分たちが前に進み、乗客や運転手の声を聞き、内側から会社を変革し、交通手段の改善のためさまざまな都市と協力していることを宣伝している。

これまでのところ、その活動は実を結んでいるようだ。米紙サンフランシスコ・クロニクルは、いずれも最近謝罪広告を出したフェイスブック、ウェルズファーゴ、ウーバーの3社のイメージに関する世論調査や専門家による評価を実施。その結果、最も良い評価を得たのはウーバーだった。

エクスペディアのCEOを12年務めた元エンジニアのコスロシャヒは、同社に大人の経営手法をもたらすべく抜てきされた。その報酬は2億ドル(約220億円)と報道されているが、それに見合った結果が出ているだろうか? 

最終的な評価を下すには時期尚早だが、ウーバーに対する世間の認識は、ついに好転しつつあるようだ。

編集=遠藤宗生

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