フェイスブック、フリマ型サービス「Marketplace」に広告枠を導入

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フェイスブックが米国やオーストラリア、カナダ、英国などの国で提供する「Marketplace」は、地域のユーザーらが商品を売り買いできるフリマ型のサービスだ(日本には未上陸)。2016年から始動したこのサービスに、フェイスブックは企業向けの広告枠を設けることをアナウンスした。

広告を出したい企業が「Automatic Placements」型の配信を選べばフェイスブックのニュースフィードや、インスタグラム、メッセンジャーにも広告が掲載される。

「プラットフォームをまたいだ広告配信により、ターゲットを絞った広告をより多くのユーザーに届けられる。既にその効果を実感している企業もある」とフェイスブックは声明で述べた。

アクセサリー販売企業の「Thread Wallets」は、この広告を通じ300件のアイテムを販売し、前年比で41%増の広告費用対効果をあげた。また、女性向けのサブスクリプション型サービスを提供する企業「FabFitFun」は、Marketplaceへの出稿により定期購入者を増やし、広告費用の2.2倍のリターンを得たという。

ニュースサイト「TechCrunch」によると、Marketplaceの広告は属性が近いユーザーと自動的にマッチングされるという。広告費用はオークションで決められ、商品が売り切れた際には自動的に配信が停止される。

フェイスブックは広告出稿が可能なアイテムに一定の制限をかけている。例えば、ドナルド・トランプのTシャツのような政治色の強いアイテムは広告を出せない。

Marketplaceの広告は今後の数週間で米国やカナダ、オーストラリア、ニュージーランドで利用可能になる。また、出稿した企業はトラフィックやコンバージョン、動画の視聴回数、リーチ数などが測定できるという。

今回の広告枠の導入は、自動車や家電製品などの販売単価が高いアイテムを出品する業者にとっては、非常に魅力的に映るはずだ。

編集=上田裕資

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