ダイエットしながら発電する「世界で最もエコなジム」が誕生

Dima Sidelnikov / Shutterstock.com

ロンドンに「世界で最もハイテクで、地球にやさしいジム」がオープンした。そのジムの名前は「Terra Hale」。ここでは、運動で消費したカロリーではなく、“発電量”をみながらダイエットができる。

フィットネスバイクで発電した電気は、館内の照明などで使用されるため地球にもやさしい。筆者はオープン前のTerra Haleを訪ね、30分間バイクをこいだが、その際に発電した電力は221.8ワットだった。

複数の会員が参加する30分のバイクのセッションで、Terra Haleは合計1500から3300ワットの電力を生むことを想定している。これはデスクトップPCを1日稼働させるのに十分な電力だという。

さらに、施設内で使用されるあらゆるアイテムがリサイクル素材で出来ている点も、このジムの売りだ。ヨガマットやドアのハンドル、床のゴムなどの全てが再生素材で出来ている。館内に用意されたタオルは分解性の素材の使い捨てのもので、洗濯にかかるエネルギー消費を抑えている。

Terra Haleを設立したのは元プロスノーボーダーのMichal Homolaで、彼はスロバキアの山岳地帯で育ったという。「エコなジム」というコンセプトは近年、イギリスの多くのブティックジムで採用されており、プラスチックごみの排出削減をアピールする施設も多い。

ランニング特化型ジムの「Rebel1」の場合、館内では「ペットボトル禁止」のルールがあり、代わりにアルミ製の特製ボトルを用意している。Rebel1はかつて、ペットボトルの使用を許していたが、2つのジムで年間3万7000本ものペットボトルのごみを排出していることが分かり、これをやめることにしたという。

Terra Haleではバイク以外にもローイング(ボートを漕ぐ動作)や、TRX社製のマシンを用いた自重エクササイズ、高強度インターバルトレーニング (HIIT) などの様々なセッションが受けられる。

料金は3クラスが受けられるお試しパックが30ポンド(約4400円)。4クラスに参加できる月額パックが70ポンド(約1万円)。パーソナルトレーニングは90ポンドからとなっている。

編集=上田裕資

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