ビジネス

2018.06.22

データを共有できない人間の心理と透明化のメリット

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組織で真にデータドリブンを実現するには、データを民主化・透明化することが欠かせない。ヤフーのメディアカンパニー マーケティングソリューションズ統括本部 リサーチアナリシス部 部長の天野武氏は、当初各部門で乱立していたデータを、クラウド型のデータプラットフォームであるDomo上でデータの共通化、透明化を推進した結果、部門・役職の異なる数百名が、“正確なデータ” に基づいた議論ができるようになったという。組織を横断して真実を共有し、互いを信頼して協業する文化を築いたのだ。

ジェットブルー会長のジョエル・ピーターソン氏は著書「信頼の原則 最高の組織をつくる10のルール」で、10つのうちの1つのルールとして、「事実をありのままに伝える」を挙げている。

信頼の構築を目指す組織は、事実をありのままに伝え、また、情報を透明化すると、どんな相手でも信頼とロイヤリティを抱くようになるという考えだ。中でも特筆すべきは、問題を正直に伝えれば伝えるほど、たくさんの人からユニークな対処法を提案してもらえるということだそうだ。

データを透明化し、組織に信頼とロイヤリティを築く。そして、真実に基づいて、さまざまな社員の知見を活かして、ビジネスを成長させるアクションをチームで取っていく。これこそが、本来のデータドリブンのあるべき姿ではないだろうか。

連載:「企業がデジタルマーケティングを成功させる秘訣」
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文=斉藤 梨沙

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