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ロザリーヌ・ルオ(中央右、Photo by Getty Images)

2011年のミス・ユニバース中国代表に選ばれたロザリーヌ・ルオ(羅紫琳)は、身長184センチの恵まれたプロポーションと華やかな美貌で、モデル界にデビューした。

流暢な英語を話す彼女は人気モデルの発掘をテーマにした米国のリアリティ番組「The Face」に出演し、ナオミ・キャンベルやカロリナ・クルコヴァなどの有名モデルから特訓を受けた。

しかし、その後ルオがキャンベルの元ボーイフレンドと交際していたことが報じられると彼女は契約を切られ、ショービジネスの表舞台から消えた。それからの数年間、ルオはニューヨークや上海の学校に通いつつ、雑誌などでモデル業を続けてきた。

そんなルオが近年、力を入れるのが中国の子供モデルの海外進出を支援する活動だ。今年はイタリアのキッズブランド「MONA LISA」がフローレンスで開催したファッションショーに4人の中国の子供モデルを送り込んだ。今年9月にニューヨークで開催されるファッションウィークには、米国のブランド「バッジレー・ミシュカ」のショーにキッズモデルたちを送り込む。

ルオは既にバッジレー・ミシュカの中国事業の顔役に就任している。バッジレー・ミシュカの共同オーナーのJoe Ouaknineはルオの手腕を「素晴らしい」と褒めたたえる。「子供モデルの業界は大きな可能性を秘めている」とOuaknineは話す。

ルオは今年、上海にモデルスクールとエージェンシーを設立し、この分野で新たなビジネスを築こうとしている。彼女がモデル志望の子供を応援する気持ちの根本には、長身だった彼女が孤独な少女時代を過ごしたことがあげられる。彼女はクラスで誰よりも背が高い女の子だった。

「私はとても内気で、周りの人たちとどう接していいか分からなかった。でも、モデルの仕事をやりはじめて自分に自信が持てた。ステージに立つことで、はじめて自分になれたと思った。背が高いことは悪いことじゃないんだと思えた」

上海生まれのルオは、先日31歳の誕生日を迎えた。彼女がモデル業を始めた頃の中国では、モデルをやるには政府の許可が必要だった。その後、彼女はグッチやカルティエ、ルイ・ヴィトンのショーに出演し、ミス・ユニバース中国代表に選ばれた。

ルオのモデルスクールに参加する子供たちは、海外のショーで実際にキャットウォークを歩く体験ができる。「子供たちにトレーニングの機会を提供するだけでなく、海外のショーを体験させてあげたい」と彼女は話す。

「中国人の子供たちにとって、それは素晴らしい経験になる。彼らの未来には私が経験した世界より、もっと大きな世界が広がっていると思うから」とルオは話した。

編集=上田裕資

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