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3. 買収コストは取り戻せるか

マイクロソフトはキャッシュフローの改善のためにギットハブを買収するわけではない(米CNBCテレビによれば、ギットハブは損失を計上している)。マイクロソフトが今後、より多くのギットハブの開発者により多くのクラウドアプリケーションの構築を促すことができれば、それは売上高の増加につながる。マイクロソフトはそれによって、買収にかかった費用を取り戻すことができるだろう。

4.統合は可能か

マイクロソフトは2016年、モバイル端末向けのソフトウェア開発ツールを手掛けていたザマリン(Xamarin)を買収。マイクロソフト製品を使ってiOS、アンドロイドなどに対応するアプリを開発することを可能にした。ギットハブの新たなCEOには、ザマリンの創業者で現在はマイクロソフトのバイスプレジデントであるナット・フリードマンが就任する。

ギットハブの現CEO、クリス・ワンストラスは(マイクロソフトによる買収について)、次のように語っている。

「…ソフトウェア開発の明るい未来を実現するために、マイクロソフトと協力していけることをうれしく思う。開発者を重視している点は、私もマイクロソフトも全く同じだ。同社が持つ規模とツール、グローバルなクラウドは、開発者にとってのギットハブの価値をさらに高めることにおいて、大きな役割を果たしてくれるだろう」

マイクロソフトが今後、ギットハブの統合を以前に買収したビジネス特化型のSNS、リンクトインと同様の「不干渉主義的な」手法で進めるのであれば、ギットハブを離れる開発者はそう多くはならないだろう。そしてそれは、マイクロソフトの株主に利益をもたらすことになると考えられる。

ギットハブ買収が成功かどうかを最終的に決めるのは、売上高の伸びが加速していくかどうかだ。買収がこれら4つの点に関するテストに合格するかどうか、明らかになるのはこれからだ。

編集=木内涼子

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