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2018.06.05 12:00

シンガポール航空、世界最長便を再開 エアバス新型機でリベンジへ


エアバスは、A350ULRでは効率的なロールスロイス製エンジン、炭素繊維の使用による軽量化、燃料システムなどの改良により、燃費と炭素排出量が25%改善され、整備コストも大幅に下がるとしている。また、シンガポール航空A350-900型機のフライトで用意されるのは運賃の高いビジネスクラスとプレミアムエコノミークラスの計161席のみで、エコノミークラスは用意されない。

居心地の良い人間工学的な設備に加え、エアバスは同機の客室を「最も静かな広胴型客室」と説明。機体端の各席には大きな窓が設けられ、乗客が時差に慣れるよう設計された最新の照明システムも備えている。新型の空調システムは、機内の温度を調整しつつ、2分ごとに室内の空気を交換する。

シンガポール航空幹部のタン・ピー・テックは、ビジネス旅行情報サイト「オーストラリアン・ビジネス・トラベラー」に対し、ニューヨーク便の乗客はノンストップのフライトと贅沢な設備により「長時間眠ることができる。(フランクフルト経由便のように)13時間と7時間ではなく、ノンストップで飛ぶ」と語った。

一方、グーグルで「Airbus production delay(エアバス 生産 遅れ)」と検索すると126万件の結果が表示されることからもわかるとおり、A350ULR機が予定通り納品されればたいしたものだろう(A380型貨物輸送機の開発計画は、生産遅延により深刻な打撃を被った)。

シンガポール航空はまだ、A350-900ULR型機を受け取っていない。9月に最初の納品が行われる予定で、発注された全7機は年末までに全て納品される見通しだ。

編集=遠藤宗生

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