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科学技術の未来、文化について執筆

Photo by Mark Greenberg/Virgin Galactic/Getty Images

英国のリチャード・ブランソン率いる「ヴァージングループ」傘下の宇宙旅行企業「Virgin Galactic」が5月29日、新たなマイルストーンを達成した。同社の宇宙旅客機「VSS Unity(スペースシップ2)」が、ロケット推進飛行による2回目の超音速飛行を成功させた。

超音速飛行は31秒間持続し、最大速度はマッハ1.9に達した。

Virgin Galacticは前回の超音速飛行テストの後、機体に旅客用の座席や新たな装備を追加しており、今回のテストには機体のパラメーターの変化を測定する目的もあった。その成功により、Virgin Galacticは未来の宇宙旅行の実現に向けて、一歩近づいたことになる。

しかし、同社の商用宇宙旅行の実現はまだかなり先のことになりそうだ。今回のテストで機体は前回より約2万フィート高い地点に到達したが、到達高度は11万4500フィート(約35キロメートル)だった。これは、大気と宇宙の境目とされるカーマン・ライン(約100キロ)の3分の1ほどの高度でしかない。

「今回のテスト飛行の成功は単体で巨大な意味を持つものではないが、一連の飛行実験のなかでの重要な指標となる。個々のテスト飛行の積み重ねが、スペースシップ2を用いた宇宙旅行の実現につながっていく」と調査企業「Forecast International」のアナリスト、Bill Ostroveは述べた。

スペースシップ2は2014年10月のテスト飛行中に墜落事故を起こしていた。しかし、今回の超音速飛行の成功により、Virgin Galacticの宇宙に向かう意思が依然として強固であることが示された。今回の機体は2016年に完成した後、様々なテストが重ねられてきた。

Virgin Galacticの試みは宇宙旅行事業だけにとどまらない。2017年3月に同社は小型衛星の打ち上げに特化した企業「Virgin Orbit」を立ち上げている。Virgin Orbitは既に数社の企業らと、衛星打ち上げに向けた契約を結んでいる。

編集=上田裕資

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