ScoreMoreは年間200以上のコンサートをプロデュースし、「JMBLYA」や「Neon Desert Music Festival」、「Mala Luna Music Festival」、ラッパーのJ・コールの「Dreamville Music Festival」などの音楽フェスを手掛けている。
ScoreMoreの共同創業者Sascha Stoneはプレスリリースで、「10代で会社を始めた頃は、ただ単純に自分たちが好きなアーティストをブッキングしているだけだった。10年近くにわたり我々をサポートしてくれたテキサスの音楽ファンたちに感謝したい」と述べた。
ScoreMoreはフォーブスの「30アンダー30」にも選出されたStoneとClaire Bogleによって創業された。知名度が上がったきっかけはJ・コールやケンドリック・ラマー、ウィズ・カリファ、スティーブ・アオキのツアーを実現したことだ。同社はStoneがテキサス大学在学中にアルバイトで貯めた1000ドルの自己資金で創業した。
最近では6回目のヒップホップ・フェス「JMBLYA」を開催し、3日間で前年比60%増の8万人以上を動員した。ビルボードによるとScoreMoreが2017年に主催したコンサートやフェスでは18万枚以上のチケットが売れ、粗利益は1500万ドル(約16億円)にのぼった。
同社はコンサート事業だけでなく、アーティストのマネジメントも行っている。グラミー賞にノミネートされたヒップホップ・アーティストのトリー・レーンズもその1人だ。しかし、今回の買収にはマネジメントやレーベル事業は含まれていない。
ライブ・ネイションは米国の音楽フェス「ボナルー(Bonnaroo)」のほか、英国の「ダウンロード・フェスティバル(Download Festival)」やオーストラリアの「スプレンダー・イン・ザ・グラス(Splendour in The Grass Festival)」、ブラジルの「ロック・イン・リオ(Rock in Rio)」などの大型フェスを主催している。
同社の米国事業を統括するBob Rouxは、「ScoreMoreは才能あるミュージシャンらと力強い信頼関係で結ばれている。小規模なクラブでのイベントから大規模フェスまで、熱狂的なオーディエンスを惹きつけるイベントを企画している」と評価する。
「ScoreMoreのチャレンジはまだ始まったばかりだ。今後はライブ・ネイション・ファミリーの一員として、今まで以上に素晴らしいイベントを開催していく」とRouxは述べた。