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Forward Xのスーツケース「Ovis」

北京のスタートアップ企業「Forward X」が、持ち主を自動で追尾するスマートスーツケースを発表した。同社のスーツケース「Ovis」は今年1月の米国の家電見本市「CES」でも話題となったが、このほどクラウドファンディングに出品を開始した。

Ovisは画像認識カメラを備え、持ち主の顔や姿を認識。手で引っぱらなくても、自分でオーナーの姿を追いかけてついてくる。同社は今後、米国市場での展開を念頭に置き、サンフランシスコに拠点を構えている。筆者は先日、香港にある同社のオフィスを訪ね、創業者のNicholas Cheeに製品デモを行なってもらった。

Ovisは一見すると通常のスーツケースと変わらないが、近くで見ると2つのUSB充電ポートを備え、170度の広角レンズのカメラを備えていることが分かる。カメラは画像認識のアルゴリズムと連動し、オーナーの姿を追尾する。

CESで公開された時点では、Ovisはオーナーの後ろからついていくだけだったが、現在ではオーナーの横に並んで走行できるようになった。また、進路に歩行者や柱などの障害物がある場合は自動的に迂回する。

筆者が試した結果、現状ではまだソフトにバグがあり誤作動も起きるが、Cheeによると完成品の発売前に全てのバグは取り除かれるという。Forward Xは既に1000万ドルの資金を、中国のベンチャーキャピタル「CDH Fund」や「Eastern Bell Venture Capital」から調達済みだ。

現在37歳のCheeは北京科技大学の電子工学科を卒業し、2003年には中国のロボットコンテストで入賞した経験を持つ。彼は中国のハードウェアメーカーに務めた後、2年前にForward Xを創業した。

Forward Xは既に工場向けの自走式ロボットも発売しており、Eコマース大手の「JD.com」も同社の製品を採用している。

今回のスーツケースOvisは、米国の航空当局の規制にも適合するよう作られている。重さを計測するセンサーが内蔵されており、容量50Whのバッテリーはセキュリティチェックの際に簡単に取り外せる。また、スーツケースのカギはTSA認証済みだ。

Ovisは内蔵バッテリーで12マイル(約19キロメートル)が走行可能なため、家を出てから空港のカウンターにチェックインするまでの距離に十分耐えられる。

「自走式のスマートスーツケース」というカテゴリには、先例もある。約1年前に「Travelmate」という企業から類似した製品がリリースされたが、価格は1100ドルだった。しかし、Ovisの正式販売価格は700ドルを予定している。

Ovisは先日からクラウドファンディングサイト「Indiegogo」に早期価格319ドルで出品され、既に9万ドル近い支援金を調達した。発送開始予定は今年の12月となっている。

編集=上田裕資

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