ピュー研究所は700名を超える米国の13〜17歳を対象に、ソーシャルメディアの利用動向の聞き取り調査を行なった。調査対象者は複数の人種にまたがり、親の年収や学歴も様々だった。
その結果、利用率が最も高いのはユーチューブで、回答者の85%が利用していると答えた。対象となったSNSはほかに、フェイスブックやツイッター、掲示板のReddit、インスタグラム、スナップチャット、タンブラーだった。
2番目に利用率が高かったのはインスタグラムで72%。3位がスナップチャットで69%。そして3位にようやくフェイスブックが入ったが、利用率は51%だった。
フェイスブックの利用率は大幅に低下している。前回の2015年の調査で、10代のフェイスブック利用率は71%で、最も人気のSNSとなっていた(同年のピュー研究所の調査でユーチューブは調査対象に含まれていなかった)。
調査結果からユーチューブは全ての年齢層で、人種や収入を問わず最も利用率の高いプラットフォームであることも分かった。一方で、10代のフェイスブックの利用率は、年収3万ドル以下の低所得世帯の子供の間では70%だったが、年収7万5000ドル以上の世帯の子供らの間では36%にとどまっていた。
もう一つ興味深い指標は、10代の95%がスマートフォンを所有している、もしくはアクセスしていると答えたことだ。そして、45%が「ほぼ常にオンライン状態である」と答えた。この数値は2015年の調査では24%だったが、ここ数年で大幅に伸びている。
スマホの利用率の劇的な高まりがどんな影響を及ぼしたかについては、10代のほぼ半数が「ポジティブでもネガティブでもない影響」と答えた。また、31%は「家族や友達と常につながっていられる、前向きな効果をもたらした」と述べた。一方で、24%が「ネットいじめや、噂の拡散などのネガティブな影響がある」と答えた。