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ウォーレン・バフェット(Photo by Daniel Zuchnik/WireImage)

投資の神様として知られるウォーレン・バフェットは毎年、彼と「ランチをする権利」をオークションにかけている。このオークションは2000年から開始され、集まった資金は貧困者を支援するチャリティに寄付される。

今年のオークションは既に5月27日から始まっており、6月1日午後10時30分(米国東部標準時)に終了予定だ。入札の締め切りが近づくなか「eBay」の最高入札額は現在、320万ドル(約3.5億円)を突破している。

「パワー・ランチ・ウィズ・ウォーレン・バフェット」と題されたこの催しは、これまで累計で2500万ドル以上を「グライド基金(GLIDE)」にもたらした。グライド基金はサンフランシスコのベイエリア地域の貧困層を救済する目的で設立された。

バフェットはこの基金について「貧困支援の団体としては、私が知るなかで最も効果をあげている組織だ」と述べている。昼食オークションからの寄付は、グライドの年間寄付収入の10%以上となることも度々だという。

昨年の落札者は267万9001ドルでこの権利を手に入れ、7名の友人とともにニューヨークのステーキハウス「Smith & Wollensky」でバフェットと昼食をともにした。落札者が寄支払った金額は税控除の対象となり、ある種の投資とも考えられる。

バージニア州のヘッジファンドマネージャーだったテッド・ウェスクラーは、2年連続でバフェットとの昼食権を落札し、合計で530万ドルを支払った。その結果、彼はバフェットが運営する「バークシャー・ハサウェイ」のメンバーに加わった。「クラフト・ハインツ」などを傘下に持つバークシャー・ハサウェイの時価総額は4700億ドル(約51兆円)を突破している。

バフェットの現在の資産額をフォーブスは817億ドル(約8.8兆円)と試算しており、彼は世界で4番目にリッチな人物だ。バフェットはビル・ゲイツとともに設立した慈善団体「Giving Pledge」に資産の大半を寄付することを誓約している。

サンフランシスコでは近年、ホームレスの問題が深刻化しておりグライドの活動に対する期待も高まっている。シリコンバレーに勤務するテック業界のエリートらが家賃を高騰させ、貧しい人たちを苦しめている。

この問題に目を向けるビリオネアはバフェットだけではない。「セールスフォース」の共同創業者でCEOのマーク・ベニオフは3年前から、サンフランシスコの貧困者の住宅支援を行なう団体「Hamilton Families」への寄付を続けている。

現在87歳のバフェットはこれまで累計で、320億ドル(約3.5兆円)近くを慈善活動に注いでいる。バフェットは5月30日にフォーブスの「Philanthropy Summit」で講演する予定だ。

編集=上田裕資

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