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Netfalls Remy Musser / shutterstock.com

米国で頻発する学校での銃乱射にヒントを得たゲームが登場し、物議を釀している。そのゲームは「アクティブ・シューター(Active Shooter)」と呼ばれるもので、6月6日にゲーム配信サービス「Steam」で公開が予定されている。

PC向けゲームのアクティブ・シューターは、ユーザーが学校銃撃犯となり子供や警官らを撃ち殺す内容のゲーム。画面の左端には死亡者数が民間人と警官に分けて表示される。制作したのはACIDと名乗る独立系のデベロッパーだ。

このゲームのあまりに残虐な内容に、銃社会の諸問題に取り組む慈善団体「Infer Trust」は抗議の声をあげ、Steamの運営元のValveに配信の中止を求めている。

これに対しACIDは「これはただのシミュレーションであり、あまり深刻に受け止めないでほしい」との声明を発表。また、「このゲームはそもそも民間人を特殊部隊が救出するSWAT型のシューティングゲームだったものに、追加機能として民間人を狙撃する内容を追加しただけだ」と述べている。

さらに、ACIDは「世間にはアクティブ・シューターよりも残虐な内容のゲームは山ほどある」と述べ、虐殺ゲームの「Hatred」や銃乱射ゲームの「Posta」、車で街中を暴走し通行人を轢くゲームの「Carmageddon(カーマゲドン)」などをその例にあげている。

ACIDが主張するように残虐ゲームと表現の自由の問題は、以前から議論を呼んでいた。最近では最大100人のプレイヤーが、最後の一人になるまで殺し合うバトルロワイヤル型のゲーム「PUBG」が、残虐性を指摘されつつも世界的ヒットになっている。

しかし、先日も米テキサス州の高校の銃乱射事件で10名が亡くなるなど、学校での銃撃事件が相次ぐなかで、アクティブ・シューターのようなゲームが批判を浴びるのは当然のことだろう。

抗議の声をあげたInfer Trusの担当者は「米国では今年に入り、22件もの学校銃撃事件が起きている。子供たちの死を利用してゲームのマーケティングを行なう行為は許し難い」と述べ、アクティブ・シューターの配信中止を強く求めている。

編集=上田裕資

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