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イノベーションに必要なトランスフォーメーション

Alexey Ulashchick / Shutterstock.com

「シリコンバレーにてREBORNしました」

2週間に渡るシリコンバレーでの生活を終えた中村秀則氏が自らのフェイスブックに投稿した言葉だ。中村氏はコンサル会社を退社し、モバイル型投薬・点滴デバイス「atDose」を開発する医療ベンチャー・アットドウス社を起業したばかりだ。

中村氏は経済産業省が主催するイノベーター育成プロジェクト「始動 Next Innovator」(以下、始動)の一員として、シリコンバレーを訪問した。

本プロジェクトは、今からちょうど4年前のゴールデンウィーク、安倍首相が歴代首相として初めてシリコンバレーを訪問した際にスタンフォード大学で発表された日米架け橋プロジェクトの一環だ。

我々、WiLでは経済産業省から委託を受け、本プログラムの企画、運営を担当させていただいる。その中でも、わたしはシリコンバレープログラムを担当しているため、毎年、参加者の成長物語を最前線で目撃させていただいている。ただ目撃するだけでなく、少しでも多くの方にその物語を伝えられたら、と考えている。

会場の雰囲気はまるで「甲子園」のよう

まず「始動」について簡単に説明したい。事業化したいテーマがある20歳以上であれば、誰でも応募でき、参加費はなんと無料だ。応募者の中から120名が選抜され、6カ月間、日本でイノベーターとして必要なスキルとマインドセットを学ぶ。

そして学んだことを活かし、自らの事業案をブラッシュアップ。プログラムの最終成果としてプレゼンテーションを行う。そこから選ばれた20名だけが狭き門であるシリコンバレー行きを許されるのだ。毎年12月に選抜者の発表会があり、わたしも帰国して参加させてもらうようにしている。

発表会はまるでAKB選抜総選挙、もしくは甲子園のような真剣で張り詰めた雰囲気だ。選抜者はスクリーンに巨大な文字で名前が一人ずつ表示される。名前がスクリーンに表示されるやいなや、名前を呼ばれた本人はビックリした表情で立ち上がり、会場にどよめきが起こる。

昨年度、壇上に登った選抜者の半数強が企業やベンチャーの新規事業担当者、半数弱が起業家だった。年齢は、20代が3人、30代が10人、40代が7人であり、若者よりは中年がメイン層だ。

文=琴章憲

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