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数字で読み解くファッション業界の現在


──先日の発表会では前澤さんから10年以内に時価総額5兆円を目指すというお話もでました。

金山:出ましたね。

──仮にその5兆円を達成できるとして、その時のスタートトゥデイテクノロジーズはどういう存在になっているでしょう。もしくはどういう存在になっていたいですか?

金山:すごい突拍子もないことを言ってしまうと、もしかしたらスタートトゥデイテクノロジーズは5年後にはないかしれません。スタートトゥデイと統合している可能性があるかもしれません。

この前の決算発表を見ていただいても分かるように、PBにしても服の作り方や買い方といった部分で技術が絶対に絡んでくる。スタートトゥデイ研究所もそうです。

そうなったとき、バラバラにしておくのが良いのか、ひとつにしたほうがいいのか、という議論はどこかで出てくるでしょう。5兆円企業になったときはバラバラになっていない可能性の方が高いのではないか、と個人的には感じているところがあります。

──5兆円企業になるにはPB事業が大きくなる必要があって、そうするとまさに今スタートトゥデイテクノロジーズやスタートトゥデイ研究所がやっている内容に絡んでくるということですね。

金山:そうです。 3社が合併して攻めも守りも強化したように、テクノロジーズが(スタートトゥデイ本体と)一緒になってもいいのかなと。営業ノウハウとマーケティングの力だけではなく、そこにテクノロジーを使った生産の効率化や需給予測、販売効率化が必要になりますから。

僕自身はスタートトゥデイテクノロジーズや今の仕事に誇りをもっていますが、今の形にしがみつこうという気持ちはありません。最も大事なのは企業理念の達成ですし、グループとして社会にどのくらいの価値が出せるかだと思っています。

──いずれにせよ、今後のグループの成長の鍵になりますよね。

金山:鍵になりたいですね。外から買ってきた技術に依存したり、外の人たちに技術を任せっきりにするのではなく、我々がきちんと社内で技術をつくり、自分たちで管理、工夫をして良くしていく。その先に目指しているPBがあるのであれば、やりがいも大きいです。

PBに関しては管轄外になってしまうのでオフィシャルにコメントはできないですが、テクノロジーズとしてPBに関わるようなところは何も研究していないかというと、そんなことはない。いわゆるR&Dのところで、かなりやっています。

たとえば決算発表に使われた資料の中に「オートデザイン」という言葉がさらって書いてあったと思います。これはデザイナーが服のデザインをしないくてもデザインができるような仕組みを指しています。

このような技術の研究はもう始まっているんです。もちろん外の技術の方が良ければ良い方を使えばいいとは思いますが、僕としては外よりも良いものを出さないと自分たち研究所の存在意義がないと思っているので。そこは頑張らないといけませんね。


連載:数字で読み解くファッション業界の現在
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構成=大崎真澄 写真=小田駿一

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