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ネットフリックス共同創業者兼CEO リード・ヘイスティングス(Photo by Ernesto S. Ruscio/Getty Images for Netflix)

ネットフリックスの株価は今年の年初から75%にも及ぶ急上昇となり、時価総額は1520億ドル(約16.7兆円)に到達。コムキャストやディズニーを追い抜き、メディア業界で最大となった。

同社の共同創業者でCEOのリード・ヘイスティングスの資産総額も、今年に入り14億ドルの上昇となり、フォーブスの「リアルタイム・ビリオネア・ランキング」では37億ドル(約4060億円)と試算されている。

ヘイスティングスは現在、世界で639位の富豪となっている。ヘイスティングスはネットフリックス株の約2.5%を保有しており、定期的にオプションを行使している。フォーブスはここ数年、彼が税引き後で6億ドル近くの株式を売却したと算定している。2016年にヘイスティングスは1億ドルを教育関連の慈善団体に寄付すると宣言していた。

彼が初めてフォーブスの「世界の長者ランキング」に登場したのは2014年だった。ネットフリックスの株価が400ドルを超え、彼の資産額は10億ドルを突破した(同社はその翌年の2015年7月、1対7の株式分割を行なった)。

2016年3月に彼の資産額は12億ドルを超え、その後も急速に膨らんだ。翌年の2017年3月には18億ドルに到達。そして、9月には22億ドルを突破。彼の資産は今や37億ドルとなり過去最高に達している。

背景には売上の伸びと会員数の増大がある。2014年時点でネットフリックスの会員数は世界40カ国以上で累計4800万人に達していた。同社は現在、サービス地域を世界190カ国以上に広げ、会員数は1億2500万人に達している。年間売上は2014年の55億ドルから2017年には117億ドル(約1.3兆円)に伸びている。

ネットフリックスは2017年に短編ドキュメンタリー「ホワイト・ヘルメット -シリアの民間防衛隊」で初のオスカーを受賞。そして、今年はロシア人科学者が暴露した国家ぐるみのドーピング問題を描いた作品「イカロス」で、アカデミー賞を獲得した。

過去にネットフリックスは幾度かの経営危機にも直面していた。2011年9月、ヘイスティングスがDVDレンタル事業とストリーミング部門の切り離しを宣言すると、顧客離れが起き、株価も75%の下落となった。

その度、同社はオリジナル作品への投資を活発化させ、「オレンジ・イズ・ニューブラック」やイギリス女王エリザベス2世の治世を描いた「ザ・クラウン」などで高い評価を獲得した。

ネットフリックスの近年の株価の急騰に関しては、バブルを指摘する声もあがる。しかし、ヘイスティングスの戦略が正しかったことは明らかだ。

編集=上田裕資

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