メーガン妃は実の家族である異母兄姉から英メディア上で繰り返し批判され、父親も心臓の問題と格闘すると同時に、式が近づくにつれてその人となりについてメディアの厳しい視線にさらされた。
それでもメーガン妃は、驚くほどの気品と内なる強さを見せて立派に振る舞い、式は大成功。英国にとって素晴らしい1日となった。新たに英王室入りしたメーガン妃から学べることは次の4つだ。
1. プレッシャーにつぶされない
大半の人は、厳しい視線にさらされるとつぶれてしまうが、メーガン妃はプレッシャーを受けても見事に平静を保っていた。英タブロイド紙が人種・性差別的な見出しをつけた記事を書き、カメラマンが母親の家に詰め掛けたときでも動じなかった。
式の数日前になって、バージンロードを一緒に歩くことになっていた父親が心臓の問題のため出席できないことが分かったときも、父親が回復するための時間や配慮を求めたこと以外、沈黙を守った。
2. 自分を嫌う人のことは無視する
メーガン妃の異母兄姉は、結婚前に彼女の評判をおとしめることに躍起になっていた。自分たちを「メーガン専門家」として英メディアに売り込み、彼女と何年も連絡を取っていないにもかかわらず、その人格を傷つけた。
しかし、セント・ジョージ礼拝堂に現れたメーガン妃は輝いていて、挙式は大成功に終わった。自分の失敗を願う人のことは無視して、自分のこと、自分のやるべきことに集中し、前に進み続けること。自分を挫折させようとしている人の言うことを聞いても、良いことは何もない。
3. 言葉ではなく行動で示す
新たに王室に加わるメンバーとして、挙式の伝統に従い、自分の生い立ちよりも規則や伝統を重んじるのは簡単なことだし、理解できる選択だ。しかし、メーガン妃はその逆で、伝統と同じく自身の生い立ちも挙式に反映させた。
説教をしたのはアフリカ系米国人の司教だったし、ロンドン南東部を拠点とするゴスペル合唱団、キングダム・クワイアやチェロ奏者のシェク・カネーメイソンがパフォーマンスを披露。白人の父とアフリカ系の母を持つメーガン妃の生い立ちを、誇りを持って示した。
挙式はインクルージョン(包摂性)や少数派の代表、愛を象徴した現代的な王室の幕開けのように感じられ、それをわざわざ言葉にする必要などなかった。メーガン妃は、自分の経験、そしてこれまで達成してきたことから得た自信と冷静さを手に、新たな役割に就いたのだ。