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ジョルジオ・ブスネリ B&B Italia CEO。巨匠ピエロ・リッソーニが手掛けた新作ソファ「Eda-Mame」に座って。ユーモラスな名称は、柔らかなフォルムからインスピレーションを受けたもの。

イタリアンモダンを体現する「B&B Italia」と共に暮らす。それは満ち足りた毎日を始めるための第一歩なのだ。


世界最大のインテリアイベントである“ミラノサローネ”には、二つの顔がある。一つはミラノに隣接するロー市の見本市会場で開催される「ミラノサローネ国際家具見本市(Salone del Mobile.Milano)」。そしてミラノ市内の各所で行われるのが、“サローネの外”を意味する「フォーリ・サローネ(Fuori Salone)」だ。

自動車や時計、ファッションなど、家具関連以外の企業が参加するフォーリ・サローネはデザイン哲学を表現するインスタレーションが中心であるが、ミラノサローネ国際家具見本市の方は、あくまでもインテリア企業が中心。イベントを楽しむなら市内、最新家具を見るなら会場。というのが、ミラノサローネの歩き方なのである。

ところがイタリア家具業界の最高峰でありながら、あえてミラノ市内のフォーリ・サローネにこだわっているのが「B&B Italia」である。

「2002年までは見本市会場にブースを構えていましたが、ミラノ市内に1800㎡という巨大なショールームを構えてからは、市内のイベントに切り替えました。大勢の来場客でごった返す会場中では家具をゆっくり見てもらうことはできませんし、展示場のルールがあるので自分たちの理想的な展示を行えませんからね」


パオロ・ピーヴァが1980年に発表したコーヒーテーブル「ALANDA」が復刻。彫刻のようなピラミッド型のスチールフレームとガラスで構成されるミニマルなデザインで、時代を超えて愛される。


20世紀を代表するイタリアのデザイナー、ルイジ・カッチャ・ドミニオーニの照明を復刻。椅子の背もたれにかけて使うユニークな作品だが、現代的にアップデートして充電式となっている。

「ミラノには“美しいモノ”を求めて世界中から観光客が訪れます。そういう場合には、いつでも商品を見てもらえるショールームを持っていることの方が、ブランドの価値を高めることに繋がりますしね」。B&B ItaliaのCEOジョルジオ・ブスネリは語る。

「B&B Italiaグループは80カ国に輸出しており、レジデンスやホテルへの納入実績も好調です。中心となる顧客はデザイン志向で、品質と審美性、そしてテクノロジーに興味を持っている。常に意識しているのは、特別なライフスタイルのために優れた製品を提供することにあります」

時代の最先端を進む人気デザイナーを起用するのも、消費者のニーズをつかむための手段。B&B Italiaは優れたデザインと品質に絶対の自信を持っているため、デザイナーのアイデアを卓越した技術によって具現化し、時にはデザイナーの想像を超える製品に仕上げる。それがブランドとしての強みとなっており、今年は照明デザイン界の新星として高く評価されるマイケル・アナスタシアデスに、なんと家具のデザインを依頼。軽やかなシェルフを発表して業界を驚かせた。

「実は息子が彼のファンで、是非とも仕事をするべきだと諭されてね(笑)。それで照明メーカーのフロスから紹介してもらったんだよ」


マイケル・アナスタシアデスが手掛けた「JACK」は1950年代のブックシェルフをイメージした。


アントニオ・チッテリオがデザインした新作ソファ「B&B ATOLL」。

優秀なデザイナーの発想を形にする。技術に裏打ちされた信頼関係が、優れた製品へと結びつき、ブランド力を高めていくのだ。

「家具は美しいだけではなく、機能性も重要。機能とデザイン、品質の組み合わせによって、独自性の高い家具が生まれます。B&B italiaが提案するライフスタイルは、あらゆる住まいや家族の中に、個性と創造性をもたらすでしょう。どこに住んでいようと、そしてどんな建築様式であろうと問題はありません。我々の家具は、将来にわたって“最前線”にいるのですから」

ミラノ市内の会場には、噂を聞きつけて多くの愛好家が足を運ぶ。美しい家具に囲まれた空間にいると、人間は不思議な高揚感に包まれる。そしてそれと同時にとてもリラックスし、心を癒し、そして明日への活力を満たしてくれる。


ジョルジオ・ブスネリ◎1952年、イタリア生まれ。B&B Italia CEO。創業者ピエロ・アンブロージオ・ブスネリの息子であり、ミラノのボッコーニ大学で会計を学んだ後、73年に入社。家具製造部門やマネジメント部門を経て現職へ。アントニオ・チッテリオやパトリシア・ウルキオラ、深澤直人などの世界的デザイナーと手を組み、美しい家具をつくる。

B&B Italia Tokyo
☎0120-595-591

photograph by Mitsuya T-Max Sada edit&text by Tetsuo Shinoda

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