悪い類いのストレスに自ら好んで対処したい人などいない。だがストレスは決して避けられない生活の一部だ。予想外の解雇、異動、仕事の増加など、多くの変化を経験する中で、私たちは繰り返しストレスと向き合わなければならない。
ストレスが降りかかるタイミングは分からないが、その影響をコントロールすることは可能だ。強力なストレス管理体制を構築することにより、持続可能な方法で対処できるようになる。
対処法は人によって違うが、いくつか共通のパターンはある。筆者は、女性のエンパワーメントを推進する企業、プリーズノーツ(PleaseNotes)を創業したシェリル・サザーランドに話を聞き、次の5つの対処法を紹介してもらった。
1. 見方を変える
ストレス要因の多くは一時的だが、人はストレスが続く期間を長く見積もりがちだ。何かにストレスを感じたら「これは数カ月後、数年後になっても、まだ重要なことか?」と自問してみること。
例えば、上司の管理が細かすぎることでイライラする場合、反応する前に、今の仕事を長く続けるつもりがあるか考えてみよう。もしそのつもりなら、上司とは一度腹を割って話し、妥協点を探るべきだ。そのつもりがなければ、一刻も早く夢の仕事に就くべく自分ができることに集中しよう。
何かを気にすればするほど、それが自分に与える影響も大きくなることを忘れないように。
2. 小さなステップに分解する
大きなプロジェクトを任され、どこから手をつけたらよいかすら分からないとしよう。納期も短く、夜も眠れない。そうなるのも無理はない状況だ。そんな場合は、逆から考えて、プロジェクトを進めるのに必要な小さなステップを洗い出してみること。
組織の年次イベントの企画を任されたなら、まずは開催場所のリサーチから始め、メールで連絡を取り始めてもよいだろう。小さなことから始め、徐々に大変な作業に移っていくこと。そうすれば、自分が状況を管理できていると感じられるし、前に進む勇気も持てる。