ビジネス

2018.05.25

焚き火、温泉、キャンプ...... 事業成長のカギは「非日常」にあり

レオス・キャピタルワークス代表取締役 藤野英人(左)、MATCHA CEOの青木優(右)

「うちの株主たちを集めたキャンプをするのですが、来ませんか?」

今年の3月末、訪日旅行者向けウェブマガジン「MATCHA」CEOの青木優氏から突然メッセージをいただいた。詳しく聞くと、10人以上の多忙な投資家たちを新潟県にあるスノーピーク本社に集め、一人ひとりに「MATCHAの企業価値をどう100倍にするか」をプレゼンしてもらい、キャンプをしながら寝食を共にするというものだった。集まったのは、スノーピークCEOの山井氏、チームボックスCEOの中竹氏、THE GUILD CEOの深津氏など錚々たるメンバーだ。

「起業家と株主」の関係のカタチはそれぞれだが、スタートアップの起業家自ら旗を振り、株主たちを一挙に集め、自社のためにプレゼンをさせるという取り組みは初めて聞いたことだった。

残念ながら都合が合わず参加できなかったものの、改めてその開催の背景や目的について、青木氏と、MATCHAの株主としてキャンプにも参加した、ファンドマネージャーとして豊富なキャリアを持つ投資家でレオス・キャピタルワークス代表取締役社長である藤野英人氏の2人に話を聞いた。


キャンプでは焚き火をしながら事業成長について語り合う (写真=金 洋秀)
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構成=小野瀬 わかな 写真=林 孝典

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