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2018.05.24

ビル・ゲイツが推薦「夏の必読書5冊」のディープな内容

ビル・ゲイツ (Photo by Jack Taylor/Getty Images)

マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツは読書家として知られている。現在62歳のゲイツは子供の頃から週に1冊のペースで本を読んできたという。

ゲイツは自身のブログ「Gates Notes」で定期的に書籍のレビューを行なっているが、5月21日に「今年の夏に読みたい5冊」を公開した。そこには人類史に残る偉業を成し遂げたレオナルド・ダ・ヴィンチの伝記や、35歳でがん宣告を受けた著名な神学校教授の自伝、リンカーン元大統領を題材とした歴史小説などが含まれている。ここではその5冊の概要をご紹介する。

1. 「レオナルド・ダ・ヴィンチ」
ウォルター・アイザックソン著(未邦訳)


取材嫌いで有名なスティーブ・ジョブズが唯一協力した評伝「スティーブ・ジョブズ」で知られるジャーナリスト、ウォルター・アイザックソンが書いたレオナルド・ダ・ヴィンチの伝記作品。ダ・ヴィンチが活躍した15世紀をふりかえり、軍事技術から科学、デザインや絵画まで多角的な才能を発揮した彼の偉業を解き明かす。

「これまでにダ・ヴィンチについて書かれた書物を数多く読んできたが、彼の人生をこれほど多角的にとらえたものは他にない」とゲイツは述べている。ゲイツは1994年にダ・ヴィンチのノート「レスター手稿」を3080万ドル(約34億円)で購入している。

2. 「Everything Happens for a Reason and Other Lies I’ve Loved」
ケイト・ボウラー著(未邦訳)


神学校教授の著者、ボウラーは35歳の時にステージ4の大腸ガンであることを宣告される。彼女はなぜ自分がガンにかかったのかに思いを巡らせ、「これは神が私に与えた試練なのか」と自らに問いかける。敬虔なクリスチャンだった祖父母を持つゲイツは「私の祖父も重篤な病気にかかり、自身の行ないに過ちがあったのかを自問していた」と回顧する。

「祖父はその後、彼の妻が何かの過ちを犯したのだと考えるようになり、そのせいで自分は病にかかったのだと思いながら亡くなった」とゲイツは述べている。
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編集=上田裕資

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