古着こそサステイナブル
ファッション業界が直面する最後の問題は、彼らが新商品を次々購入することを促していることだ。サステイナブルな古着ファッションをクールに見せることによって成功するブランドが出てきたのは、ようやく最近になってからである。
ラガはサステナビリティについて、「常に重要でした」と語る。「しかし、誰もそれに取り組もうとしてきませんでした。古着に関して悪いイメージがあったからです」
Depopが中心に据えているのはこのグリーン精神だけでなく、ラガが「前の世代に比べて、新しい世代がより大事にしている」と考えるもの、つまり、「f*ck it」(くそくらえ!知るか!)という精神だ。2017年のリニューアルでDepopは、「ブランドとそのコミュニティの姿勢、自信、生意気さを明確に表現しました」と、Depopがもつデザインスタジオのエージェンシーは語っている。
「(リブランドは)100%正しい選択でした」と、ラガは語る。「コミュニティに対して、自分たちが何を信じているのかを打ち出すのはいいことです。たとえそれによって、離れてしまう人がいたとしても」
次は、日本展開?
ラガはすでに、Depopをグローバルに展開する準備ができている。アメリカにはすでに展開している。いまでは38%がアメリカのユーザーだ。今後はより遠くまでプラットフォームを展開するかもしれないとラガはほのめかす。「日本は大好きです」と彼女は言う。「日本のヴィンテージコミュニティは非常に大きいですから」
近い将来、ユーザーたちはDepopの買い物体験をさらにユニークにするようなパーソナライゼーションツールも期待できるという。「サステイナブルなファッションやそのトレンドが民主化されることが、私の夢です。2〜3人のクリエイティブディレクターによって決められるのではなくね」とラガは言う。
ファッションの未来は、かつてないほどソーシャルでグリーン、そしてユニークなものになるだろう。