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「エシカルファッション」のトレンド

ジーンズの原材料もエコにこだわり、オーガニックコットンを使用している。同社によると、通常のコットンの生産には世界で消費される殺虫剤の16%と年間20億ドル相当の農薬が使われているという。しかし、オーガニックコットンの生産にはこれらの化学薬品は一切使われないため、従来よりも二酸化炭素を46%、水を91%削減でき、周辺の土地や水源の酸性化を防ぐこともできるという。同社は可能な限りオーガニックな素材を使用している。

Amour Vertは、自社のジーンズ工場が米国で最も垂直統合されていると自負している。ジーンズのデザインは、3種類のカットと9種類のウォッシュ加工から選ぶことができ、価格は148〜198ドルとなっている。

「我々のジーンズは他の製品よりもエコであり、これ以上値上げをするつもりはない。我々はサステナブルなブランドとして認知されたいと努力しており、環境をなるべく汚染しないことを目指している」とPagnettiは話す。

これまで、「エシカルファッション(倫理的なファッション)」と言えばファッション性を妥協し、価格も高いというのが一般的だった。同社のジーンズは、こうした既成概念を打破する試みとして注目される。

これまでにも多くのデニムブランドが環境に対する取り組みを行ってきた。スウェーデン発の「ヌーディ・ジーンズ(Nudie Jeans)」は、長年に渡ってサプライチェーンの透明性を推進し、ウォッシュ加工をしない生デニムでモダンなカットを生産してきた。

また、「SOURCE Denim」はカニ殻など生物分解性のある素材を使ってフィニッシュ加工を行い、水や化学薬品の使用を削減している。リーバイスでさえ近年は染色加工にレーザーを使い、化学薬品の使用を減らすと発表している。

それでもAmour Vertが注目を集めるのは、従来のデニムブランドが成しえなかった女性にアピールするシックなデザインと環境への配慮を両立できたからだと言えそうだ。

編集=上田裕資

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