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Josep Suria / Shutterstock.com

米国のストリップ業界で働く女性のためのアプリ「ダンサーズ・リソース」が話題となっている。これはレストランの口コミサイトの「Yelp」と求人情報サイトの「グラスドア(Glassdoor)」を組み合わせたようなサービスだ。

このアプリでは勤め先のクラブを検索したり、労働環境の口コミが見られるほか、他のダンサーと交流しながらストリッパーとしての地位を守ることができる。アプリを立ち上げたのは自身も元ストリッパーのCrissa Parkerだ。「女性の立場が弱いストリップ業界を変えていきたい」と彼女は述べている。

Parkerは10年間、フルタイムのストリッパーとして働いていた。この業界は派手に見ええるが、ダンサーはステージに上がるために費用を払い、スタッフにチップをピンハネされる事も多く「稼いだ額の半分が手元に残ればいいほう」だったという。

しかも、この業界の生存競争は極めて過酷だ。厳しいオーディションを勝ち抜いて、ようやく仕事が得られるのが現実だ。

Parkerは数年前、契約していたクラブで「条件が気に入らないなら出て行け」と言われ、店を追い出された。ファストフード店でその後の身の振り方を考えているときに、アイデアが浮かび、紙ナプキンに書き留めたのだという。

アプリの開発には2万ドルが必要だったが、わずかな貯金で2人の大学生を雇って開発を進めた。そして2年後に自身のテック企業「The Dancer’s Resource Inc.」を立ち上げ、アプリも完成した。

ダンサーはこのアプリに登録するとクラブの口コミを投稿したり、衣装に関する情報などのやりとりが出来る。現在の登録ダンサーは500名以上に達している。Parkerはさらにオンラインフォーラムの「TheClubCreep」も立ち上げ、米国やカナダ、オーストラリアのクラブに現れる迷惑なゲストに関する情報交換を行っている。

ストリッパー向け「転職支援」も

Parkerによるとセックス産業は法的にグレーゾーンと見なされる場合も多く、そこで働く女性たちが法的に適切な保護を受けられない場合も多いという。その結果、女性たちは不当に低い賃金を受け入れ、身を危険にさらしつつ暮らすことを強いられている。

「アメリカには約3000軒のストリップクラブがあり、それぞれが最低100人のストリッパーを抱えている。つまり、全米で30万人のストリッパーが居ることになる。また、副業として働いている人たちも含めると50万人はいるかもしれない」

Parkerはまた、ストリッパー向けの転職支援も今後行なっていきたいと語る。「面接でストリッパーだった期間をどう説明するかといった問題に悩んでいる人もいる。この業界で一時的にお金を稼いで、他の業界に移りたいと考える人も多く、そんな人たちを助けたい」

彼女の願いは、どんな立場に置かれた人々にも、自分の人生を自分で切り開く手段を提供していくことだ。

「ストリップ業界で働く人たちに、自分の人生の主導権は自分が握っていることを気づかせたい。私は大学を出ていないが、ストリップで稼いだお金でアプリを開発し、今ではテクノロジーで生計を立てられるようになった」とParkerは話した。

編集=上田裕資

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