スポティファイのバイスプレジデントのCourtney Holtは「熱心な音楽ファンである私は、ずっと以前からこのオーディオブックシリーズに注目していた」と音楽業界誌のインタビューに応えている。
33 1/3シリーズは、有名アーティストの音楽活動に焦点をあてた短編のノンフィクションシリーズで、題材にあげられるアーティストにはデヴィッド・ボウイやニルバーナ、レディオヘッドなども含まれる。音楽好きが集まるスポティファイにとっては、非常に相性が良いコンテンツと言えそうだ。
また、スポティファイはオーディオブックの配信にあたり"様々なフォーマットにチャレンジする"と述べているが、これが具体的にどういう形式を意味するのかは定かではない。しかし、33 1/3シリーズを音楽とミックスした配信を行なうのだとしたら、これもかなり興味深いコンテンツになりそうだ。
出版社側にとっても、スポティファイとの取り組みで新たなコンテンツ配信の形が実現できることになり、新たな収益機会として期待したいところだろう。
それがどのような形になるにせよ、先日ニューヨーク証券取引所に上場を果たし、270億ドルの資金を調達したスポティファイの前途には大きな可能性が広がっている。今回のBloomsbury Publishingとの提携は、同社が単なる音楽のストリーミング配信のみに留まらず、多様な領域に進出していく可能性を示している。