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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

マツダ 魁コンセプト

日本でもっとも急進的、かつ、もっとも愛されているカーメーカーは、マツダかもしれない。

日本にある8つのカーメーカーの中で、マツダはデザインが美しくあるべきと信じていて、これまでも「魂動デザイン」を、全社をあげて優先的ゴールとして貫いてきた。そして、電動化を含むモビリティに傾向しすぎず、これまでの内噴エンジンにはもっと進化の可能性があると信じている。

この哲学(信念)に惹き付けられるファンは広がり、世界的にセールスも伸びているし、これまでに数々の名だたるデザイン賞やカー・オブ・ザ・イヤー賞を受賞してきた。

最近では、2016年の自動車デザインを表彰する有名なイベント「パリ国際オートモーティブ・フェスティバル」で、マツダRXコンセプトが「もっとも美しいコンセプト賞」を受賞。2017年も、ヴィジョン・コンセプトが同じ賞を授与された。また、2016年のニューヨーク国際オートショーでは、ロードスターが日本車として初めてワールド・カー・オブ・ザ・イヤー賞とワールド・カー・デザイン賞をダブル受賞した。

販売力としては、アメリカ市場でのマツダのシェアは1.7%ほどを維持しており、SUVの販売が伸びている。一方、オーストラリアでは強力な成長を見せていて、競争の激しい同国でほぼ10%と第2位に食い込んでいる。その理由は、マツダのデザインが男性にも女性にも好感度が高いからだ。

加えて、ユニークなスカイアクティブ・テクノロジー、走り、 競争力のある性能、価格設定と同クラスで一番の燃費だ。さらに、F1開幕戦となるオーストラリア・グランプリのサポートレースを行うスポーティなブランド・イメージが功を奏している。確かにヨーロッパとアメリアでも、マツダは数々の草レースやスポーツ・イベントに連携するブランドとして認知されている。

「わたしたちは、他のカーメーカーが総力を上げる電動化という“艦隊”には乗らないと決めたんです。それよりも、これまでに築いたユニークなブランド・アイデンティティーにさらに磨きをかけ、独自のテクノロジー『スカイアクティブ』を使った美しいクルマを創ることを決意したのです」と、マツダの常務執行役員でデザインの総指揮を執る前田育男は語る。

一般的に、自動車は各ユニットが個別に開発されるのだが、マツダは低燃費で排気がよりクリーンなエンジンを開発すると同時に、トランスミッション、シャシー、ボディなど を統合的に開発することで、車全体の水準や走行性能を向上させる包括的なシステムを作った。それが、スカイアクティブ技術だ。

文=ピーター・ライオン

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