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2018.05.13

最も高い確率で「投手・大谷選手」を現地観戦する方法

(Photo by Alex Trautwig/MLB Photos via Getty Images)


がしかし、である。1年のうちでここだけは事情が違うのだ。ずばり7月6日金曜日からのドジャースとの3連戦(エンゼル・スタジアム)。そして1日休息日があって、10日火曜日のマリナーズとの3連戦(エンゼル・スタジアム)になる。7日間で6試合、投手としての大谷選手観戦の確率は高まる。しかもいずれもホームゲームだ。

さらに、これが一期一会とばかりに、スケジュールにもう少し余裕があり、投手・大谷選手の確率を高めたいという方には、なんとその直後の7月13日の金曜日から、ドジャース戦がロサンゼルスのドジャー・タジアムで行われる。いかがだろうか、これで10日間で9試合。これで大谷選手が投げないという確率は、アクシデントやスランプなどがない限りゼロに近いと言えよう。

念のため、エンゼル・スタジアム近くにホテルを取った人がどうやってドジャー・スタジアム近くに宿泊を移すかということだが、先のMetrolinkに乗ってUnion駅という大きな駅(終点)まで乗り、そこから出ている地下鉄の駅の範囲でホテルを探せばいい。なぜならUnion駅からドジャー・ススタジアムまでのシャトルバスが出ているからだ。

ちなみに、日本のファンのみなさんがおそらく着陸するロサンゼルス国際空港(LAX)からは、Union駅行きのFlyawayというバスが出ている。これは、路線バスと異なり、乗ったら終点がUnion駅であり、逆も真なりなので、旅行者にもとても使いやすい。

もし余裕があり、後半のドジャース戦まで観戦するというなら、ドジャースの前田健太選手と大谷選手の対戦もかなりの確率で観られるかもしれない。このような機会は、今シーズンはこの10日間だけなのである。

ラスベガスまで10ドルのバスが

最後に、大谷選手とは直接関係ないかもしれないが、メジャーリーグの試合を個人観戦する皆さんのために、全米30球団の球場を回った筆者の体験を書かせてもらいたい。

個人観光客がよく利用する公共交通とスタジアムの関係は、場所によってはかなり事情が異なる。ヤンキースやメッツ、ジャイアンツなど、駅から出るとそこが球場というような便利な場所もあるかと思えば、ブリュワーズやロイヤルズのようにマイカーなしではほぼアクセスは難しいという球場もある。

巨人戦が終わると駅員が総出で交通整理をしてくれるような配慮は、アメリカでは望めないが、そのかわり警官が回転灯を回して警備にあたり、一時的に道路を封鎖して野球ファンの退場を整理してくれるのは、いわば闇に浮かぶ美しい風景だ。

エンゼル・スタジアムのあるアナハイムには、アメリカ最大の旅客鉄道会社アムトラックの駅もあり、この駅を使ってもドジャー・スタジアムに近いUnion駅へも行けるのだが、この駅からは長距離バス(メガバス)も出ている。

このメガバスは、閑散期なら料金1ドルからというのを売り物にしているが、ここから片道10ドルから20ドルくらいでラスベガスの公共バスターミナルまで運んでくれる。さらに日程に余裕のある方は、世界最強のエンタテインメント都市であるラスベガスまで出かけてはいかがだろうか。

なお、ロサンゼルスについては旅行ガイド、ラスベガス情報については「ラスベガス大全」(lvtaizen.com)などを見て、常に最新のものをチェックしておいて欲しい。上記の行路は、筆者自身がマイカーに加えて何度も使っているワザなので、治安への心配は少ないが、それでも野球は夜なので、知識武装だけは怠りのないよう願いたい。

文=長野慶太

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