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PopTika / Shutterstock.com

英国のエネルギー系スタートアップの分野で注目の企業が「Ovo Energy」だ。同社の創業者兼CEOのStephen Fitzpatrickは、この業界の未来について明確なビジョンを持っている。Fitzpatrickは北アイルランドのベルファスト出身で、柔らな口調が特徴的だ。

Ovoのソフトウェアはユーザーのニーズや天候に合わせ、価格の安い時間に電力を購入したり、車に充電した電力を価格の高い時間にグリッドに売却することを実現しようとしている。 

「未来のエネルギー業界は分散型エネルギー資産が網の目状に繋がり、各家庭がそれぞれのエネルギー市場のハブとなるだろう」とFitzpatrickはフォーブスに対して語った。

Fitzpatrickは4月18日、自らのビジョンを実現するために開発した3つのテクノロジーを発表した。

分散型の電力エネルギー管理

2015年にイーロン・マスク率いるテスラが「パワーウォール(Powerwall)」を発表し、家庭用蓄電池の分野で大きな革命が起きた。Fitzpatrickが発表した1つ目のテクノロジーである「Home Energy Storage」は、パワーウォールを上回る機能が期待されている。

「エネルギーシステムが集中型から分散型に移行する中、各家庭はエネルギー貯蔵所のような役割を果たす必要がある」とFitzpatrickは語った。

Ovoがテスラの蓄電池と異なるのは、ソーラーパネルが設置されていない家庭でも使えることだ。Ovoの蓄電池は、電力の安い日中にグリッドから電力を購入し、価格が高くなる夜に使用することができる。

こうした「スマート売買」を実現するのが、Fitzpatrickが2つ目に説明した「VCharge」というインテリジェント・エネルギー・プラットフォームだ。VChargeは、電力の需給や価格をはじめ、将来の需給に影響する天候などの情報に基づいて売買を実行する。

「今から20年後のエネルギー市場は、パワーよりもソフトウェアがものを言う時代になるだろう」とFitzpatrickは述べた。

Fitzpatrickが発表した3つ目のテクノロジーは、日産と共同開発した電気自動車用の「双方向型」充電器だ。この充電器を使って日産リーフを充電すると、需要がピーク時に電力をグリッドに売ることができ、年間で354ドル(約3万9000円)以上を節約できるという。

編集=上田裕資

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