絶好調のアマゾン「AWS」、2020年に年間売上5兆円規模に

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現在クラウド分野の市場リーダーであるアマゾンだが、シティリサーチ(Citi Research)の調査によると、2020年になってもアマゾンの覇権は揺るがず、クラウド部門の売上が、ライバル2社を合わせた額を大幅に上回ることになることが分かった。

また、現在の大手のクラウド企業の売上は軒並み上昇中だという。

アマゾンのクラウドサービス「AWS」は2018年第1四半期の売上が54億4000万ドル(約5967億円)で、前年同期比で49%増の18億ドル(約1974億円)の伸びとなった。一方で、競合のマイクロソフトのクラウド「Azure」は約19億ドル、グーグルクラウドプラットフォームは「17億ドル」の売上(G Suiteとアプリを含む)で、共に100%近い伸び率だった。

つまりAWSの売上の増加分だけでAzureの売上に匹敵する額だったということだ。

クラウドサービスの利益率は今後も上がるとシティは分析している。グーグルも新規の大口顧客の開拓に意欲的で、先日はヘルスケアデータ活用でFitbitと提携した。Citiは今後のクラウド分野の成長を、次のように予測している。

「2020年にはAWSが年間440億ドル(約4.8兆円)、Azureが190億ドル、グーグルクラウドプラットフォームが170億ドル規模に達するだろう」とレポートの著者のMark Mayは述べた。

また、この分野では中国企業の成長も見込まれる。アリババの「アリクラウド」やブロックチェーン技術をクラウドに活用する「Xunlei(迅雷)」といった企業らが、国内外のユーザーを取り込もうとしている。

編集=上田裕資

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