管理職経験の浅い若手リーダー、尊敬を得るための4つの方法

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共通の目標へ向かって人々のモチベーションを上げ、管理することは、そう易しいことではない。社内の従業員グループを率いたり、スポーツチームを監督したり、戦場で兵士を率いたりする場合でも同様だ。

人は生まれつき、リーダーたる人には、組織の方向性に関する強いビジョンを持ち、ポジティブな結果を出せる、信頼のおける人間であってほしいと思うものだ。事実、マッキンゼー・アンド・カンパニーの報告書によると、成功するリーダーに共通の行動的特徴は20種類に分類できるという。例えば、自分をサポートしてくれる、成果を重視する、問題を効率的に解決できる、などだ。

経験豊富なマネジャーたちは、こうした特徴を数年、または数十年かけて身に付けてきた。一方で経験の浅いリーダーは、さらに多くの課題に直面している。若きリーダーや管理職にとって最も重大な障害のひとつは、自分のチームから信頼を得る以前に、チームからの敬意を勝ち取る必要があるということだ。

若きリーダーが尊敬をなかなか得られない一因として、こうした人々に関する誤った固定観念がある。2015年にハーバード・ビジネス・レビュー誌に掲載された調査結果によると、若い管理職は「戦略的な将来展望が欠けている」とか、「他人のニーズに敏感でない」などのイメージを持たれていることが分かった。しかし、これらは克服できる課題だ。

以下に、若きリーダーが尊敬を受けるための4つの方法を紹介する。

1. 職務や業界に精通していることを示す

優れたリーダーシップで重要なものは、自分の能力以外にもたくさんある。部下についての詳細や、その仕事内容を把握し、業界の現状や過去など全てを学ぼう。

こうした背景知識を押さえておくことで、部下の立場を理解していることや、今後についてのビジョンを持っていることを人々に示せる。自分に関係する部門の実践的なスキルをある程度身に付けておくことで、日々の会話や業績に関する指導、さらに戦略的な意思決定の際に役立つ。
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編集=遠藤宗生

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