他の西ヨーロッパ諸国と比べてカトリック教徒が多く、保守的なアイルランドでヌーディストビーチが公認されるのは画期的な出来事だ。背景にあるのは2017年に議会で承認された公共の場におけるヌードに関する法律だ。
この法律によると、法にふれるのはその人物が「恐怖や苦痛、不安をもたらそうという意図を持っている場合」と性行為に及んでいる時だけだ。
ヌーディストビーチがオープンするにあたり、地元の自治体は裸の人々がいることを知らせる掲示を出し始めた。
「アイリッシュ・ナチュラリスト・アソシエーション (INA)」は現地メディアの取材に対し、「この先からヌーディストがいる場合があるという内容の掲示で、他のヨーロッパ諸国でも同様のものが見られる」とした。
また、「雨とパブとギネスの国アイルランドが、初めてのヌーディストビーチをオープンさせヨーロッパ諸国の仲間入りを果たす」と報じたメデイアもあった。
今回ヌーディストビーチが公式にオープンするエリアはヌーディストの間ではよく知られた地域であり、「公式」になったからといって地元の人々の悩みの種になるとは考えられない。
INA代表のPat Gallagherは英「インディペンデント」に対し「今回話題となっているビーチは、ヌーディスト向けのエリアというよりは、衣服を着ることを強制されない地域だ」と説明した。
「私たちは誰かの気に障ることをしたいと思っているわけではない。太陽の下で横になり、海で泳ぎたいという思いを、何も着ないで成し遂げたいだけだ」
今後は同じくナチュラリストたちの間で良く知られている、ダブリンのコルバリスやウィックロー州ブリタス・ベイ近くのSallymountも公式ヌーディストビーチ宣言をすると見られている。
ホーク・クリフが公式ヌーディストビーチになったことにより、アイルランドへの観光客が増える期待もある。「安心してヌードになれる場所があることで、他国のヌーディスト団体がやってくるだろう」と関係者は述べた。