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2018.05.02 08:30

ヒラリー選挙チーム広報部長が贈る、女性リーダーへのアドバイス


3. 自分の力を信じる

クリントン政権下で女性として初めて次席補佐官を務めたエブリン・リーバーマンはかつて、パルミエリにこうアドバイスした。「人はあなたの態度を感じ取る。自分がその場にふさわしい人物のように振る舞えば、人はそれを信じる。自分の意見が重要であるように振る舞えば、人もそう思うようになる」

4. 自分のストーリーに価値を置く

選挙活動初期、ヒラリーは自分に興味深いストーリーがあるとは思っていなかった。中産階級出身で、苦労した母を持つ彼女は、家族の中で初めて大学・法科大学院に進学し、そこでビル・クリントンに会った。一方のビルは米国人に好まれる素晴らしいストーリーの持ち主だ。アーカンザス州ホープ出身で、苦しい家庭に育ったが、自力で困難を乗り越え、努力を重ねて大統領になった。

ヒラリーは当初、ビルのストーリーの中で自分の役割を探していた。自分には苦しんだ経験がなかったため、ビルやオバマの持つストーリーが自分にはないと考えたのだ。ヒラリーは子どもの権利の擁護を唱え、ビルがアーカンザス州知事に選出されてからも仕事を続けて夫よりも高い収入を得ていた。大統領夫人になってからは米国の複雑な医療問題に取り組んだ。ニューヨーク州から上院議員として選出された後は、オバマ政権下で国務長官に任命された。

ヒラリーのストーリーは、ビルのものとは違う。歴史上で比較できるものがなく、違う意味で傑出したものだ。彼女の興味深く、価値あるストーリーは今や、歴史の一部となっている。

編集=遠藤宗生

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