I solve the “people pain points” that keep leaders awake at night.


自分で作り出したものの方が、ただ読んだだけのものよりも記憶に残りやすいという事象を、神経心理学者は「生成効果(generation effect)」と呼ぶ。目標を書き出す時には、この生成効果が2度起きる。1度目は、目標を立てる(頭の中に思い描く)時、2度目はそれを書いて表現する時だ。

目標を書き出すことで、頭の中に描いたイメージが再処理・再生成される。頭の中の絵について再び考えて紙の上に表現し、ものを配置・計測し、空間的な関係を考えたり、表情を描いたりする必要があり、そこでは多くの認知プロセスが起きている。つまり、目標を2回にわたり打ち付けることで、脳内に焼き付けるのだ。

書く行為が記憶を助けるということは、幾度もの研究によって証明されている。一般的にこの種の研究の被験者は教室でノートをとっている生徒だが、ある研究グループは、採用面接官に注目した。各候補者との面接時にメモをとっていた面接官は、メモをとらない面接官と比較し、面接で得られた情報を覚えている量が23%多かった。

もしも自分が面接を受ける立場にあり、面接官に自分のことを覚えておいてほしいなら、面接官がメモをとってくれることを願おう。

書くことで改善するのは、一般的な記憶力だけではない。書いて表現することで、真に重要な情報に対する記憶力も改善する。授業で教師が言うことの中には、本当に重要なこと(テストに出るもの)と、さほど重要でないこと(テストに出ないもの)がある。

ある研究によると、授業中にノートをとらない場合、重要な情報と同じだけ重要でない情報も記憶してしまっていることがわかっている。一方、ノートをとった人は、重要な情報の方をより多く記憶していた。

メモをとれば、記憶力が高まるだけでなく、真に重要なことに集中することで思考を効率化できる。そして自分の目標とは、真に重要なことの一つであるはずだ。

編集=遠藤宗生

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