3Dプリントで人身売買から女性を救う英企業、インドから世界へ

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グローバルな展開に向けて

自己資金約10万ポンド(約1520万円)で起業したFree-Dだが、プレスコットはインド以外での事業展開に向けて、さらに50万ポンドを調達したいと考えている。それにより、事業の確実な黒字化を目指したい考えだ。

プレスコットは、いずれは顧客企業が潜在的な従業員の研修費用としてFree-Dに料金を支払い、それが自社の利益になることを期待している。実際のところ、同社は3Dプリント技術を導入しているメーカーが抱えている重大な問題の解決を図っているのだという。インドだけでなく世界中で、人材が不足しているためだ。

3Dプリント事業をグローバルに展開する企業には、ドイツ、ベルギー、ポーランド、チェコに工場があるMaterializeやオランダと米国に工場を持つShapewaysなどがある。

また、スポーツ用品大手アディダスは、主にカスタマイズされた商品の生産を行うSpeedFactoriesを立ち上げている。カスタマイズが今後、市場として拡大していくのであれば、工場が増えて人材はさらに不足すると見ている。

編集=木内涼子

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