人脈作りのスキルを上げる3つのコツ

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ネットワーキング(人脈作り)の重要性は、消えるどころか増しているかもしれない。

リンクトインに掲載された、米人材コンサルティング企業アドラー・グループ(The Adler Group)の調査によると、求人の85%は、何らかの人脈を通じて採用が決まっている。自分のネットワーキング能力を考え直すには十分な数字だろう。夢の仕事を手に入れる上で、ネットワーキングは欠かせないものかもしれない。

コネを増やしておけば、1か月先であれ1年先であれ、転職活動を始めるときに必ず役に立つはずだ。報酬調査サイト「ペイスケール(PayScale)」によると、およそ70~80%の求人情報はどこにも掲載されない。さまざまなところに人脈を持てば、相手の方からあなたに接触してくるはずだ。

私はこのことを、キャリア指導の顧客にいつも伝えている。仕事を続けながら、あらゆる場に足を運ぶことが大切だ。そうすれば、存在することさえ知らなかった扉が開き始める。

ネットワーキングを効果的に行えば、大きな利益が期待できる。逆に適切な対応ができなければ、そのうわさは瞬く間に広がり、誘いを断られるようになるかもしれない。

次の3つの簡単なコツを実践し、人脈作りを円滑に進めて記憶に残るものにしよう。

1. 自分に近いレベルの人と接触する

ブランド責任者の仕事を探している場合は、会社の最高経営責任者(CEO)ではなく、マーケティング担当のディレクターや副社長と接近しよう。トップの人間と知り合いになるのは格好良いことに思えるかもしれないが、将来頻繁に接触する可能性のある上司・同僚候補と話す方が役に立つし、より現実的かもしれない。

こうしてつながりを作っておけば、何か機会があったときに、相手はあなたこのことを考えてくれるだろう。そうなれば、新たなチームや部署に片足を踏み入れたも同然だ。

2. メールは簡潔に書く

最初に電子メールを書くときは、会う日程を決めることを目的とし、自分の経歴自慢を始めたり仕事を懇願したりしてはいけない。メールは短くまとめ、募集中の職務に応募するのでない限り、絶対に履歴書を添付しないこと。長々とした文章は避け、分かりやすくするのが最善だ。

相手に是非会いたいと伝え、自分の予定を知らせる。こうして物事が複雑にならないようにすれば、会えるかどうかを迅速に知らせてもらいやすい。相手はおそらく、1日に数多くのメールを受信している。どうすれば、相手が自分のメールに返信したいと思うかを考えよう。
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翻訳・編集=出田静

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