「面接恐怖症」を克服する10の方法

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以下は読者のビンセントから寄せられた便りと、私からの回答だ。


私は採用面接が嫌いです。信じられないほど緊張してしまい、前夜は寝付けないほどです。

面接前には必ず猛烈に予習をしています。1週間に2、3社の面接が入っているときでも、応募企業について何時間もかけて調べています。それでも、面接室に入ると落ち着きを失い、秩序立てて考えることができません。

現在は良い仕事に恵まれ、転職活動はしていません。しばらく現職を続けたいと思っていますが、いずれ転職活動をする時期は来るので、面接への恐怖心を克服する必要があることは分かっています。私はどうすれば良いでしょうか?


ビンセントへ

面接を嫌う人は多いし、その理由は明らかだ。採用面接はとても不自然な状況だからだ。演劇のオーディションを受けるのと変わらないが、オーディションのように読み上げる原稿は用意されていない。

採用面接で、求職者がコントロールできるものはほぼ存在しない。私たちは面接のように、見知らぬ人と同じ部屋に入り、言われたことを何でも行う状況に慣れていないため、緊張するのも当然だ。

あなたは今までの職務から、多くの実績を積んでいるはずだ。それを心に留めておくこと。あなたには、応募企業に仕事を懇願する必要も、面接官を感心させる必要もない。リラックスし「面接は仕事について会話するだけ」と考えよう。

大半の人が面接について心配するのは、全ての面接を失敗できない貴重な機会だと心から信じているからだ。「神様、今回はしくじりませんように」と考えながら毎回面接に向かっていて、自分にプレッシャーをかけ過ぎている。全ての面接官を満足させることなどできない。面接官があなたのことを気に入らなくても、それはあなたが気にすべきことではない。

ここでは「面接恐怖症」を克服する10の方法を紹介する。

1. 模擬面接をする

転職活動中でなくても、知り合いに頼んで模擬面接をしてもらおう。

2. 人脈を作る

さまざまな場に出かけて新しい人に会い、その中でも面白くてクールな人をコーヒーに誘う。よく知らない人と膝を交え、生活や仕事について質問したり、自分への質問に答えたりすれば、最も効果的に会話のスキルを向上させ、面接への恐怖心を克服できる。

3. 面接を想像する

面接の予定が入ったら、面接を心の中で一通り想像する。静かな時間帯や場所を選び、面接を最初から最後まで想像しよう。

面接会場に到着し、ロビーに入って担当者を呼び出す。面接官が現れ自己紹介をし、一緒に会議室に向かう途中でコーヒーか水をもらう。コーヒーを飲まない人は「コーヒーは結構です。水をいただきます」という場面まで想像する。あらゆる質問を想定した答えや面接官への質問を練習し、事前に計画できるものは全て計画しておこう。
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翻訳・編集=出田静

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